いちインド住人、いちチャイlover として Chaayosを改めて研究してみた。
(初稿2017年11月/最終更新2019年4月)
■こんな人におすすめ
•インドに旅行にいくのでチャイを楽しめるところを知りたい
•日本でもカフェが好き、そういった空間づくりに興味がある
ちなみに脱線しながら書いてるから長いです!
ホリエモンも著書で Chaayosを紹介している。
多分この本、、著書多くてわからん。違ったらごめんなさい!
■そもそもチャイって何?
という方はこちらの記事からどうぞ
http://1234567.hatenablog.jp/entry/2017/09/25/011437
■ 運営企業
Sushine Teahouse Private Limited
2012年11月開業。
人との交流にはいつもチャイがあったよね、
というコンセプトがすてき。
いまはムンバイ、デリー、ノイダ、グルガオンのみ。
2016年5月で25店舗。
デリーで観光ついでに比較的行きやすい場所だとSDA market というIIT近くのマーケットかと。
昔はHauz Khas Village にもあったのだけど。
■チャイ業界(!?)/カフェ業界におけるChaayosのポジションと特徴
インドでチャイが飲めるとこを4つに分けることができる。
1)路上のチャイ
甘くておいしいよね。なんだかんだこれが一番好きなんだけど。笑
作る人によって味も違う。
ショウガやカルダモンが入ってることが多いかな。
地元民が談笑しながら飲んでて和む。
オフィス街でも路地裏にこういうチャイ屋が残ってるとこだと、オフィスワーカーでも来る。
カッチ旅では路上チャイをこよなく愛する夫婦に出会いました。
http://1234567.hatenablog.jp/entry/2017/01/10/134515
オーダー毎じゃなくて、継ぎ足しつぎたしでつくっていく。
手のひらに小さくおさまるくらい、80mlくらい?で10ルピー前後。
入れ物は薄いプラスチックのカップか、紙カップか、無色透明なチャイグラスか、小さなチャイカップか、Kulhad(レンガみたいな材質のカップ) か。
塩味スナックやあまーいクッキーやラスクが数ルピーで一緒に売っている。
かれらのチャイの原価ってどのくらいなんだろう。
ミルクは500mlで20ルピーだから一杯あたり3ルピーくらい。もっとミルクも安く仕入れできるのかな。
あとはチャイの葉と水とガスと生姜などスパイスとカップと、、
チャイの葉っぱもピンキリだけど。
最近トゥルシーとブラミー入りのがスーパーで見つかって気になった。
リラックス効果のあるハーブ。
2)Chai Point やその他チェーンのストリートスナック屋さん
本当の路上じゃないけど、ストリートフード系のメニューを扱うお店。
モールやオフィスのフードコートにある。
こういうとこだと40から80ルピーくらいか。普通に味も悪くない。
仕事の合間に休憩チャイいく?ってなるとこういうとこ。
ちょっとリッチに行きたい時はChaayos.
3)カフェ
コーヒーや紅茶と同列で"マサラティー"があれば、だいたいそれがチャイ。
こういうとこだと100ルピー以上してくるかね。
カフェだとわざわざチャイ頼むよりコーヒー系に行く傾向。チャイって家庭でお母さんがいれれくれるもの、という性質もあり。
4)ちょい番外だけど、
オフィスでオフィスボーイが入れてくれるチャイも至福の味。
NGOなどのミーティングやワークショップに行くと、おっきな2リットルくらいのポット(?)でチャイがきて、休憩中に飲んだり。
長距離列車でも、チャイ売りに来る。
5)そして Chaayos
インド人がよく勧めてくれるDesi Chai が65ルピー。(前50やったような。値上げ!?)
(Desiは、"国の"の意。バングラデシュも、バングラの+国って意味らしい)
Kulhad chaiとか、Thandi chai (冷たいチャイ)だと100ルピー前後に。
特徴はチャイに入れるフレーバーが選べるとこだと思う。
Meri wali chai (私のチャイ)をオーダーメイドできる。12000通りもできる。
スタバみたいな。(スタバもあるよ。Chaayos より価格帯あがる感はあり)
以下は選べるフレーバー。
けっこう未知の領域o(≧▽≦)o
ベーシックでおすすめなのは
Tulsi & Adrak & Eraichi.
#1 Tulsi (トゥルシー、聖なるバジルと言われるシソ科っぽいインドのハーブ)
#2 Adrak (アドラック。生姜)
#3 Eraichi (イライチ。=カルダモン)
#4 Saunf (ソンフ→フェンネル)
#5 Laung (クローブ)
#6 Cinammon (シナモン)
#7 Masala kali Mirch (マサラブラックチリ!?)
#8 Mint(ミント)
#9 Ajiwain (ガラムマサラにも入っており、胃腸薬などにもなる割と強いスパイス)
#10 Moti Eraichi (Moti...ふとっちょな、、大きいカルダモン?)
#11 Hari Mirch (グリーンチリ!?)
チャイにそれ入れるんだ!?というスパイスも結構ありますね…
どうやって作ってるか覗いてみる...
小さなミルクパンでオーダーごとかな。
スパイスは粉になっている...ように見えるが謎。
基本的なチャイの作り方は、
1.水とチャイの葉とスパイスを入れて沸騰させる(葉とスパイスから成分抽出)
2.ミルクをいれる
3.カップの上に茶こしを置いて注ぐ
オーダーメイドに関しては、ミルク少なめ/水少なめとか、砂糖なしもできる。
砂糖なし/砂糖は分けてつける(自分で好きな量入れる)は、路上チャイ以外はだいたい対応してる印象。
お客さんはスタバやほかのコーヒーチェーン(Cafe Coffee Day やCosta coffee)に比べ、外国人が少ない印象。
インド人が談笑したり
仕事の打ち合わせ
面接ぽいもの
ソロで来てひと息いれる
PC出して仕事してる
新聞読む(新聞置いてる店舗もあり)
という感じ。
チャイのみか、プラスしてスナックのオーダー。
店舗により、8人くらい座れる長テーブルや、一人でも座りやすいカウンター形式の席もある。
オーダーした人だけwifiが使える。
(レシートにパスワードが書いてる)
ログインするときに性別を選ばされるのだが、male/female / third gender
サードジェンダーという選択肢がある!
ビジュラさんが活動でもしたのだろうか。
そもそも性別聞く必要ある?って論点もあるけどさ。
携帯番号を登録するとポイントがたまり、チャイが無料で飲める。
レジにタッチパネルがあり、そこから入力。前にオーダーした際のフィードバックも、そこから送信する仕組み。
IT活用したCRMはインド進んでるよなーと思う。
日本はなんで未だあんなにポイント"カード"を発行したがるのだろ?
同じカードでいろんなサービス連携したいから?
でもそれもカードなくてもいいよなぁ。
システムの導入コスト高いのか?
携帯番号を教えることへの抵抗?ポイントカード作るときって番号いらないっけ。
番号登録するので、SMSで広告や割引案内もくる。
電子マネー、カードでも支払い可能。
銀行口座持ってなくても、携帯があれば電子マネーが使えるので、電子マネー利用だけど口座はない人もいる。
すっ飛ばして先端寄りの技術を、質素な暮らしの層も活用しているのは、インド、というかemerging marketならでは。
似たようなことをBOPビジネスの本でも書いてた。
デリバリーもあるよ。(紙パックにチャイ入れる)
正直なところ、高いから美味しいっていうよりは、
店の雰囲気のよさで来るんじゃないかなー
家庭のチャイや路上のチャイのほうが、味という観点では、私は好き。
Chaayos は、リーズナブルにまったりしにくる場所って感じだな。
■日本でチャイ(のようなもの)が楽しめるところって...
1.チェーンのカフェのチャイラテ
2.インド系のカフェ(カンテグランデとか)
3.無印とかでチャイの粉を買って自分でいれる
4.インドや多文化共生、国際交流系のイベント
5.珍しいチャイ屋さん
あたりかな?
この辺もうちょい先人の事例を知りたい。
チャイハネがchai tea cafe なるものをやってるのね!
https://www.chaiteacafe.jp/menu/
チャイの認知度とか需要とかも未知だなぁ。
私にとってチャイは、
地元民とほっこり繋がって、
チャイ職人や家庭ならではの味、
その時ならではの味
を楽しむもの。
ほっとする飲み物。
日本でもっとチャイがひろがるとしたら、どうだろう?
アロマトリートメントみたいに、そのクライアントさんの気分、嗅覚にあったスパイスで、対話しながらチャイをいれるのかなぁ。
どんな人がチャイ好きかね。
甘いの好きな人、インド好きな人、
あたたまりたい人
妄想はつづくのであるー :)
チャイ情報ありましたらご共有くださると嬉しいです!