Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

ひとを<嫌う>ということ 対等に嫌い合うスキル

 

ひとを<嫌う>ということ

嫌われてるかも、気にしたくないのに気になる、そんな、うにうにに寄り添ってくれる本。

 

著者自身の嫌われたエピソードが、なかなかに…
苦労を研究するのいいね、と思う。
ある意味これもべてるの当事者研究みたいだ。

響いたポイントをいくつか。

嫌いは豊か。
嫌うのも、嫌われるのも、諦める
冷戦も心が鍛えられる。

 

適度に復讐して良いのでは。
しかし、復讐して起こる副作用は、
引き受けねばならぬ。

 

離れられるなら離れ、離れられないのなら、
信頼できる仲間、上司に
その関係性を訴えながら、
嫌い合いながら「対等に」付き合う技術を修練する。
へりくだったり謝ることなく堂々と!
摩擦を避けようとして、
相手に服従することは、
なんの解決にもならない。
相手はますます理不尽な仕方で、
あなたを支配しようとするでしょう。

嫌いをゼロにするか徹底的に嫌うかではなく、淡い中間色、深い混合色を配置しよう。
…適度に嫌いのある人生。

相手はあなたをあなただから嫌い、
となることもある。
理不尽なものなのである。
当人にもどんな不合理な要因が働いているか分からない。
悶々と自分のどこが嫌なのか考えたり、
相手に追及しても、埒が明かない。
自分もまた他人を不合理に嫌っている。

嫌いな原因を繊細に研究すると、
自分の理解が深まるし楽。
(*だいたい自分と似てるからやわ、私の場合)

自己嫌悪は、他人から嫌われることを恐れるあまり、自らに嫌いを向けて身を保っている形態→自己嫌悪を溶解するには、
他人を嫌い、他人から嫌われる修行を引き受けなければならない。


厳しいようでいて、なんか、肯定してもらえるような、ホッとする本でもありました。