Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

ヨガとADHDの研究 ヨガの効果の研究

 

ヨガの心理的効果についての調査研究

J-Stage

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cou/44/2/44_110/_pdf


by 古宮昇 · 2011 

先行研究

集中力に問題をもつ少年・少女への治療効果 ヨガが,注意欠陥・多動性障害(Attention De cit/ Hyperactivity Disorder; ADHD)の少年・少女たちに効果があることも,観察されている。Harrison et al. (2004)の研究では,ADHD の診断を受けた子どもた ちとその親(父親または母親のいずれか)が,クリニッ クでの週 2 回のヨガ瞑想クラスに参加するとともに, 家庭で 6 週間にわたって毎日瞑想を行った.

子どもたちの集中困難性,過活動性,衝動性の症状に ついて,親による評価も担任の先生による評価も,いずれも軽減していた。また,ADHD の精神科薬を投与 されていた20名の子どものうち,11名について薬の量 が減ったし,さらに,参加した親の 92%は,ヨガ瞑想 が子どもに効果があったと答えた。

★これ子どもには聞かなかったんかい?

 

 

◎被験者の受けたヨガクラス

  • ①全身の筋肉をじっくり伸ばしたり,股関節・首関節・肩関節など,大きな関節をゆっくりまわしたり
    • そのとき,呼吸はとめずに楽に続ける
    • 全身を手のひらで叩いたり撫でたりすることもよく行われる。
  • ②テンポの速い 音楽(へええ)に合わせて立ったまま全身を自由に【ゆする】
    • 5 分~15 分程度
  • ③床に仰向けになり,脚を股関節から持ちあげる。
    • 胴体と太ももが直角になり,両膝も直角に 曲がっている姿勢
    • その姿勢を維持し ながら,下腹部に注意を集中して深くゆったりとした 呼吸を続ける。
      • この呼吸法は,東洋医学において体の 中心とみなされる下腹部(丹田)にエネルギーをため, それを全身にめぐらせるポーズ
      • 通常 10 分~ 15 分ほど続く(長いね)
  • ④立位または座位になって目を閉じ,数分間の瞑想
  • ⑤ゆったりとした音楽に合わせて体全体で自由に踊る
    • これは通常,5 分~ 10 分ほど
  • ⑥最後に,全身のストレッチ 体操をして終了する

だいぶ踊るね!イルチブレインヨガ

★最初から短期間で効果を感じているという調査結果

 

  • 目的 ヨガが心理的状態に好影響を及ぼすかどうかを検証
  • 対象 ヨガを始めたば かりの参加者 74 名
  • 方法(タイミング)
    • はじめてレッスンに通ったとき,およびその約 1 か月後,約 2 か月後に心理尺度に回答し,彼らの心理的変化が継時的に測定された。
  • 結果 
    • 回数を重ねるごとに,心理状態は向上
    • 調査参加者は,週あたり平均して約 2 回のレッスンを受講
    • 初回測定時よりも約 2 か月後のほうが,自尊感情がより高まり,人生により満足し,前向きに 生きようという意欲が増していた。また,対人不安と完全主義は減少していた