Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

社内コミュニケーション活性化企画をふりかえってみる


みなさんの働いているところでは、人の雰囲気はどうでしょうか?静か?和気藹々?時にはピリリ?
いま働いているところでは、”ありがとうアワード”ちっくなものがあり、その運営を担当しました。
紆余曲折おもしろかったのと、色んな方にアドバイスいただいたお礼を兼ねての記録です。
基本的に、自分のためにつらつら絞らずに書いてるので、読みにくかったらごめんなさい(-_-)

【企画の背景/めあて】
・もともと本社で始まり、駐在の方が去年インドに取り組みを導入
・普段(意外と)言えてない「ありがとう」の気持ちを伝えあう
・オフィスを心地よい雰囲気に :)
・間接的に、離職防止でもある模様。

【企画のしくみ】
それぞれの社員が、ありがとうのメッセージを伝えたい人5人(前年度は3人)に、匿名でメッセージを送ることができる。送られたメッセージは、社内合宿で発表。

【運営きろく】
◆1◆ひとまずざくっとガントチャートをつくった。
 ・自分自身が初参加なので、去年の様子聞きまわるところから+去年導入された方に相談
 ・社外の人にアイデア相談
 ・アナウンスチラシつくる、アナウンスメール+声かけ
 ・社内で巻き込む人の検討と声かけ
 ・PRの様子写真で記録とる
 ・投票用紙作成(去年はエクセルシート→今回はウェブフォーム
 ・集計
 ・結果共有のプレゼン作成、練習
 ・プレゼンに載せなかったメッセージの共有 (去年はやってなかったみたい。もったいない><)
 ・昨年の担当者へのお礼と報告
 ・プレゼンファイルを社員のみんなに共有、他国拠点も見られるように社内SNSでついーと

◆2◆【教えていただいた他社事例や知恵たち】教えてくださってありがとうございました!
●Hooop
https://www.hooop.me/
・見ているよ、と伝えること、見てくれている、承認されていると思えることでスタッフのモチベ維持、コミュニケーションツールとして役立っているとか。
・導入企業の声として書かれていた「期待していたことのひとつは、理念・行動指針の浸透」というのが個人的には印象的だった。
●とある高槻の美容室さん
http://www.emzcuratif.com/
サンクスカードという取り組みをされている。個が立つ仕事である中、お互いのいいところに注目して、支えあう文化をつくるのに役立ているそうです^^
●アラタナさん
http://www.aratana.jp/member/
お客さんにもみえる形!営業に活かされますね。お客さんにとっても、距離が縮まる。めっちゃ、オープンです。
●年1回じゃなくて、複数回やることで、特定の人に偏らないのでは?
→たしかに!と思ってちらりと周りの人にも話してみましたが、意外とけっこう、運営疲れたので(←)まだ、検討中
●みなさんと相談していて、運営をラクにすること大事だなって感じました。続けるために。

◆3◆いつだって、コンフリクトはつきもの・・・全員がメッセージをもらえるわけではないというジレンマ
 個人的には好きな取り組みですが、もちろん社内には色んな意見が。
・“うちの会社はプロフェッショナル集団なのだから、こういう家族的な取り組みは合わないのでは?まぁ、やってもいいけど・・・”
 →厳しい環境だからこそ、認めあう時間をもつのがだいじじゃない?という創始者のアイデア(私も同感)をシェア
・全員がメッセージをもらえるわけではないので、去年は運営側で、メッセージが届かなかった人向けのメッセージをつくってたらしいのですが、それが嫌。人気投票みたいになるのもちょっと、、
→個人的には、できる限りまんべんなくメッセージがもらえる仕組みをつくるのが今年度のチャレンジかなと。
その上で、追加してメッセージつくったとしても、それも心こめるし、問題ないんじゃないかな、と。
もちろん、人気投票したいわけじゃないっていうのは同意なので、メッセージは数じゃなくて中身!お互いを尊重する組織文化をつくるのが最終目標、というのをアナウンスで強調。

◆4◆シンプルさを保ちつつ、できるだけみんながメッセージをもらえるには。
前任者とも相談し、当初は案が2つありまして。
A.部門長は別枠として、自部門の全員にメッセージを書いてもらう。
B.インストラクション(強制ではない)として、2人以上は自分と違う部門の人を選んでみてね&一緒にプロジェクトをやってきた若いメンバーにも目を向けてみてね とメッセージング。
結局Bにしました。
参加者にとって複雑にならないように、AB両方やるのは避けた。
Bにした理由は、
・匿名のシステムにしているけど、Aだと匿名じゃないほうが良い感じがして、なじみがいまいちかな
・部門長の中に、この取り組みにネガティブめな反応を示している人がいたので、運営側としてやりやすさ重視
・Bにしたほうが、メッセージを書く人(それぞれの社員)が、色んなメンバーについて想いを馳せることができる
インストラクションの中にはメッセージ例もつけて、日常のちいさなこと、その人のキャラクターがにじみでたエピソードなんかを言及してもらえるように工夫した。
そして、メッセージはいい具合にばらけた!運営側で追加でつくったのは数件/社員40人ちょい。投票率の高さもあったと思う。

◆5◆ひとりでやらない
当初、担当者として指名されたのは自分だけだったのですが、ちゃっかりインターンの子にもPRを手伝ってもらい、インド人社員のひとりにも、プレゼンを一緒にやってもらった。
誰かと一緒にやるって、面倒なこともあるけど、やっぱりすばらしいって実感した。
・色んな意見をもらった時に、その意見を一緒に受け止めてくれる人がいる安心感
・なんだかんだ気が重い投票リマインドも一緒にできる。→投票率8割近かった。
・プレゼンを一人でやるより、二人でやったほうが、インタラクティブになっておもしろいしクリエイティブになる。
・誰と一緒にやるか、自体も誰かに相談するといいかも。
 最初、自分で想定していたのは、
いつも笑顔でよくありがとうを言っていて、企画の理念に共感してくれそうなAちゃん
or
組織全体に貢献するような取り組みに普段興味なさそうなBくん(そういうのに興味もつきっかけになるかなという意味で)
 それを他のCくんに相談したら、「プレゼンやる合宿はまじめなセッションでみんな疲れてるから、プレゼンがおもしろい人がいいと思う」というアドバイス。
なるほどー。そいで結局Dさんと一緒にやることになった。
Dさんがすごいアイデアマンで、しかもマメで優しくて感動した。ほんとの意味でチームでやるおもしろさに触れたのがかなり久しぶりだった。
彼は入社してから結構長くいるほうのメンバーで、助け合う文化を大事にしてるので、忙しいのにめっちゃ精力的に一緒にやってくれた。毎日5分とかでも、必ずこの企画のことおしゃべりしてた。
プレゼンつくる時に、たたき台は私が作ったのだけど、色んなアイデアが。

◆6◆木を植えよう
木を植えるのと今回の企画何の関係があるん?と最初は思ったのですが、話を聴いてると納得。
木を育てるのも、組織文化をつくるのも、どっちもcultivate→culture 耕す、継続的にケアする、みまもる ってことだー!
で、もう一人手伝ってもらって、ほんとにデリーの公園に木を植えにいって、その写真もプレゼンに載せた。
植えたのも、久々に土をさわって、近くのカフェでみんなでブランチして、その子の奥さんもきてて、いっしょにしゃべって、楽しかった~
そしてプレゼンの最初は人間による環境破壊をテーマにした2分くらいのちょっとシニカルなアニメーション。
これがインド人にめっちゃウケていた。
そして、そこから、前任者からのメッセージ。ここで、企画に対する想いやねらい、背景を伝えながら、なんで木を植えたのかも話していくという。
ひとりひとりへのメッセージを読み上げつつ、私とDくんが交互にコメントしたり。一人で読み上げてたら、つまらなかったと思う。
飽きないように、間にサプライズで、2人社員に前に出てきてもらって、即興、face to face versionも。
Dさんが一緒にやってくれてほんとに良かったーって思った。自分では思いつかなかった色んなアイデアがたくさん。

◆7◆After Presentation
プレゼンに載せなかったメッセージたちを、それぞれ個別に送ったら、すごくよろこばれた。
運営側特権としては、ぜんぶのメッセージが読めて、ほっこりしたり、それぞれの人の新たな一面をみたり。
次回、どうなるのかは未だ分からない。他の人が持ち回りでやるのもいいな、とも思う。
ウェブ上で結果公開はおもしろいなと思いつつ、社風とはちょっと合わないかなという感じも。


【オンライン集計フォーム】
Google formにしようかなと最初は思ったけど、重いし、入力して提出した瞬間に、エラーになることが多いので却下。
http://www.wordstream.com/blog/ws/2014/11/10/best-online-survey-tools
→ここで色んなフォームが紹介されてた
・使ったのは、
https://www.typeform.com/
インターフェースがよかったので。

いじょう。
ま、色々ありますが、みんなが来るのが楽しみな会社であると/になると
いいな、と願います。