Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

【読書録】『養母が血縁を超えて親になるまでのプロセス』~ オープンに~

 『養母が血縁を超えて親になるまでのプロセス』読んでみました。

 

(ちなみに数日前に引越し先のコミュニティ的なシェアハウス?の方に、コミュニティの背景やらコンセプトのお話を聞いた。先週内覧に行ってすごい緊張と、新しい概念?雰囲気?でばたんキューの、私、入れてもらえるの?!という謎の先取り不安もあったけど、よく寝たのと、話して、仲間に入れてもらえそうなことが分かったので、一安心…😇

お話の締めが、

めっちゃモヤモヤします。

だった笑

もやもやは"ファンタジー"、当たり前と思ってることに気づく、いいチャンスだ〜

 

はてさて、ある意味本題みたいな日記が長くなりましたが。

 

もとの論文はこちら。

 

https://www.jssw.jp/conf/68/ pdf/E06-01.pdf

 

以下、メモメモ。

 

● わが国では2016年の児童福祉法改正で子どもが権利の主体であ ることを明確にし、家庭養育優先の理念を打ち出した
(*↑その背景は何だったんだろう??)


 *文言の変化しらべてみた
★ポイント1:「児童の権利条約の精神にのっとり」 と明記。子どもの 能動的権利尊重言及。
→ここは、うんうん、と思った。


★ポイント2: 児童育成の第一義的責任が保護者にあることが明記された
→*こっちはなぜなんだろう???なんか、時代に逆行してない? ?保護者第一!みたいなのって。

 

【改正前】児童福祉法 第1条、第2条
第1 条 すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、 育成されるよう努めなければならない。
すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、 愛護されなければならない。
第2 条 国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、 児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う
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【改正後】児童福祉法 第1条、第2条
第1 条 全て児 童は、 児童の権利に関する条約の精神にのつとり 、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、 保護されること、 その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることそ の他の福祉を等しく保障される権利を有する。
第2 条 全て国民は、児童が良好な環境において生まれ、かつ、 社会のあらゆる分野において、 児童の年齢及び発達の程度に応じて、その意見が尊重され 、その最善の利益が優先して考慮され、 心身ともに健やかに育成されるよう努めなければならない。
○2児童の保護者は、 児童を心身ともに健やかに育成することについて第一義的責任を負 う 。
○3国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、 児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

 

*フローレンスさんによると…

https://sugoii.florence.or.jp/ 1468/
児童福祉法改正の目的は、児童虐待対策の強化: それはなるほどと思ったが、、
その方法として4点上がっていて、
(1)妊産婦の支援体制を強めることで、虐待発生を防ぐ
母子健康包括支援センターを置き、関係機関との連携を強化 
素敵◎

恥ずかしながら母子健康包括支援センターを知らんかった…

地域包括支援センターみたいやな。

日本司法支援センター(法テラス)もあるし、

支援センター、好きなん?😇

 

(2)児童虐待が発生した際に、今より迅速・ 的確に対応できるようにする
→東京23区に児童相談所を設置可能とする
児童相談所の役割に「弁護士の設置またはそれに準ずる措置」 を追加し、法的な支援を強化する
◎なるほど、弁護士入るようになったのだね

 

(3)虐待を受けた子どもの自立支援を強化する
→里親委託の推進を児童相談所の役割に加える
→自立支援ホームに大学卒業まで在籍できるようにする
◎里親とホームが並列な感じなのかな??


(4)児童福祉の理念の明確化
→里親委託強化など、家庭養護の推進
→度を超したしつけの防止を明記
◎う~ん、家庭擁護推進はどういう背景なんだろうな? やっぱそこの、そもそもが、謎。
施設より“家庭的”が良い、みたいな言説は
現代日本の代替養育における<家庭的>概念の意味とその論理』
にもあったけど、
そもそも、なんで、それが始まったのか?は、まだ、わたくし、 理解が追い付いていない…

 

●自らのアイデンティティを形成していけるよう、 新たな親子関係を構築…
ルーツ探し、みたいなものも、まぁ、起こることは、そうかぁ、 という感じはする。
葛藤するのは、いい感じ、な気もするけど。( 葛藤しすぎると疲れるから、休みながら)

 

●論文の中インタビュー参加者さん(養親さん) の発言などの中で、印象に残ったこと
自慢の子ども像と現実の子どもの姿のギャップが葛藤に
・養子縁組を希望する夫婦の多くは不妊治療を経ていることが多い
・里親養育について勉強して上手に育てなければ、 と日々の養育が始まる。
葛藤が発生するのは委託直後の試し行動&第2の試し行動の時期
養親をとりまく家族の理解と支援が葛藤解決の基盤
・専門家から助言を得たことで本来の子どもの様子が見えてきて、 ネガティブな思いがふっきれる
自分の趣味をして人生を切り替えよう→ 新たな親子関係に移行する転換
・その子が何をどうやってもその子の人生だ。 小学校高学年から第2の試し行動が始まって自分探しを始めたんだ と思う。
・関係性を俯瞰することが大切
関係性によるアイデンティティにとらわれずに、 個としてのアイデンティティも大切にする
・出自を探究する養子は、そうでない子に比べ、 家族に対して不満を持つ頻度が優位に高いという先行研究・・・

* そうなのかぁ~>< 深く考えずにあっけらかんとしてる方がまぁ気楽か? 不満を持つ経験を経るのが悪いってわけでもないか~


家庭内で養子の出自に関する会話がオープンにできるコミュニケー ションが行われることが子どもの健康的なアイデンティティ形成に 影響する、という親の態度や家庭環境の重要性は多くの研究で検証さ れてきた。


●気になった参考文献
・野辺陽子 2018 『養子縁組の社会学<日本人>にとって<血縁>とは何か』 新曜社


あんまり研究ばっかり見て、頭でっかちになっても、なんだかな~ かも?
Take it easy だ~