Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

「ベーシックインカム」と「なんのための仕事?」の話| 山森亮さん × 西村佳哲さん に参加してみた。

これ、ベーシックインカムだとできますか? から繋がった第二弾的な、
ベーシックインカム」と「なんのための仕事?」の話| 山森亮さん × 西村佳哲さん
に参加してみた。


「 人間らしく生きるためにどうすればいいか考えるための補助線だな と思う。」と5月の「これ、ベーシックインカムだとできますか? 」でも西村さんは言われてたけど、今回のタイトルも、 BIを補助線として、というのが、らしいな~と思った。

 

山森さんによるBIの定義、歴史と現在などのプチレクチャー、
西村さんが合いの手を挟みつつ。
残りたい人が30分ぐらいブレイクアウトセッションルームでおし ゃべり。
(4人だった。初めて使った~ZOOMブレイクアウトの部屋。)


すっきり分かりやすい!というより、 もやもやしつつも進むって感じで、
私もまだもやもやしてるんだけど。

 

◆なんのためのBI?なんのための仕事?
BIに期待してること、、

もっとのんびり生きること、かなぁ。

文化的に。

ゆるゆる本を読んで色んなこと考えたり、 絵を描いたり、ごはんをつくったり。

コロナでちょっとそういう時間もできた気がする。

そういうぼーーっとがあってこそ、次にやりたいことが、ふっと、 浮かんでくるというか。発酵と解毒のじかん。


西村さんは5月の段階では、お金じゃなくて教育や住居とかインフラ を直接、と言われてたけど、理解が進んで今(2020/7/1) はお金も並立がありかな?という感じだったみたい?

 

あなたはどう使う?人々はどう使うと思う?の違い
・あなたはどう使う?と聞くと面白い答えが色々出てくるのに、 人々はどう使うと思う?というと怠けるに違いない、 という不信感があらわれてくる。人間って不思議。


コルカタを旅していた時、 昔インド投資したおかげで生活に必要なお金はあるから好きなこと だけやってるというおっちゃんが安宿の運営をやっていた。

当時の私は働けなくなっていて、 いちおう働き先が日本で見つかっていたん、、だっけな。 だけどほんとうにそこでいいのかとか、 不安でしかたなかったから、彼がとってもうらやましかった。  

Finantial Independenceという文脈で投資への関心は今もある。 一方で投資によってその先をハッピーにできているか? というところが全部美しいかは分からない。 白黒つけないカフェオレか。

 

◆働かなくてもお金があったとして、今の仕事やるだろうか?
やりたかったこと、見たかったことはやった気がするし、 次に行きたいかも。
対価が低いこともあるけど、時給が上がっても、 もうやらないかなぁ。
もっと自分を生かせるしごと?今も比較的いかせているが。 たぶん、something new.

 

◆ UXデザインやUXRに興味があって次の仕事として考えてるけど 、ほんとにそれだろうか?どんなUXR?なんのための? UXRじゃなくてもいいかも?何に惹かれている?
忙しそうなのが怖い。インドでの仕事(コンサル)は、 会社の素敵なメンバーと話すのは楽しかったけど追われてる感じ半 端なかった。

( でもすっごい落ち着いてるインド人のコンサルタントの子いたなぁ 。すごいなぁ。できることやる、終わりは来る、 ってわかってるからかな。

一方で、 今は忙しすぎるからゆっくりする時間欲しい。 でも子どもいるしお金要るし、という人もいた。)


ユーザーだって、もう、 忙しいのはこりごりだと思ってる人もいるよねぇ。
スローなUXがいいなぁ。ゆっくりゆっくりさ。  

UXにとらわれすぎず、 具体的な仕事を見る中で何に惹かれているのか(役割、周りの人、 哲学…)を眺めていきたい。

 

なんかキャリアカウンセリング受けてから、「 もっと早く勉強すすめなきゃ、 もっと早くどんな求人があるかリストアップしなきゃ、」 みたいな感じで、急かされてる感じがするのがちょっと、いや、 結構、やだなぁ。
落ち着いて流れに任せたペースでよいはずなのになぁ。 楽しいと思うペースで勉強しようねぇ。予定は立てるけど、人生、 想定通りに行かないことばかりだしねぇ。 そんな直線的にいかないさ。Journey。

 

そもそも、お金あっても働くかな?趣味的な仕事、、、 UXリサーチはそれでもなお面白そうだとは思うんよねぇ。 感情や価値観に触れる面があるし。 体験が豊かになるというのは素敵なことだ。 でもあんまりゴリゴリ忙しく働くのは嫌。 昼寝できるぐらいがいい。

 

◆ 本当はやりたくない、 やっちゃいけないんじゃないかという仕事でも、“違和感” があっても抑えてやっている、ということがあるんじゃないか? という西村さんの問い。
そうだなぁ。自分の場合、それがインドの時よりはかなり減った。 減らせた自分に拍手。 まぁ今でも不毛だなと思うことは組織の中であるけど。 キャリアカウンセリング受けたり自分の中でふと考えたりする中で 、そうなってきているかなぁ。


「社会的に必要でない仕事」ってキーワードが出てきて、 社会で必要とされてるから商いとして成り立ってるんじゃないのか な?と思ったんだけど、一つの仕事とか組織の中に、 要らないけどお金を生むためにやってる仕事というのは確かに往々 にして潜んでおるわ。 それは仕方ないと思ってやり過ごすのがオトナなのか? ほんとはやらなくても何とかなるんじゃないか? わがままと言われようとも。

 

フィンランドでのBI実験について
研究者は、もともと働いてた人も対象にBI実験を提案したが、 政府がやったのは、失業保険もらってる人の中だけで実験。 失業保険もらわずBIもらった人のほうが働いた日数が多かったらしい。それは確かに興味深いけど、 働かせる方法にもっていきたい政府の思惑が見えるのは資本主義に からめとられる感じだよねぇ、、 ということを西村さんが言われていて同感だなと思った。。

 

◆BIの定義で重要なこと
・すべての個人が対象:世帯じゃない
・普遍性:収入を問わない。 日本でこれが実現されたのは今回の特別定額給付金10万円と、 過去の子ども手当民主党政権のとき)。 要らない人にはあげなくていいんじゃない? という議論もあると思う。
そこへの反駁としては…
*捕捉率の問題。日本の生保の捕捉率は15%( イギリスの類似制度であるインカムサポートの捕捉率は90%) 今回の10万円は急ぐっていう観点だったかと思う。

失業保険も日本は捕捉率25%くらいらしい。 権利を行使しようという気持ちが同調圧力で持ちづらいのか?( 有休消化率の低さみたく)そもそも制度理解があんまりないのか?
ん~でも選別主義でちゃんと捕捉すればいいんじゃない? と言われたらあらがえないのか? でも選別と捕捉のための事務的コストすごいよね。


*自分には必要なお金があると感じている/ 気づいている人はちゃんと回すんじゃないかな。寄付とか。 それは自分で投資先選ぶことできて良い。一方で、 結局そうなるとマーケティングへたなところとかマイノリティにち ゃんとお金周らないことになっちゃう? 最低限はそもそもBIで担保されるから大丈夫なのか。

逆に? お金足りてないって感じてる人は貯めるほうにいきそう。 でも循環しなかったら血流として意味ないのか?どうなんだろう。 。でも貯金ないと不安な気持ちは私もゼロではない。 なんやかんや必要なものは与えられるって一応知っていても。 ぬーん。

 

・無条件:稼働能力を問わない。 ほんとは生保も法律上は稼働能力問うていないんだって!( 条文確認できてないが) 現場レベルで問うてしまっているケースがあるのは事実
・定期的に支払われること:単発じゃなくて

 

◆歴史のこと。5月にも少し話されていたので足しつつ、、 まとまりませぬ。
・「私的所有」への問い直し
1700年代後半のイギリスで土地が地主により所有される。 追い出される農家。 得た利益はコミュニティに還元されるべきだという議論。( でも土地は王のものだよねという話も)
不動産投資とかもすごい私的所有をベースにしたものだよなぁ。 なんかあんまりしっくりこないんだよな。 その不動産を活用する人、エンドユーザーがハッピーならいい気もするけど。 ワンルームマンション増えることがそんなにハッピーなのか分から ん。自分がシェアハウスになじみすぎて。 インドで家具付きの小さい部屋で一人暮らしは楽しかったことを考 えると、日本でワンルーム一人暮らしも楽しいのかな?

・1960~70年代 @イタリア(イギリス?)。 

アウトノミアと呼ばれる人
BI的なことを要求。資本主義の要請→大卒の人間が必要→ ならば大学生に賃金を払うべきだ、という運動。 それが一つの結集軸となり、広がって、 主婦にはなんで賃金が払われないの?などもあがってきて、 BIの議論に。


ウーマンリブとか公民権運動の中でのBI。( 社会の在り方自体の問題)
BIだけを求めていたわけじゃない、女性たち。 避妊の自由なども。アンペイドワークを問い直すことも。

 

自分の中で消化しきれていないテーマをトークセッションでやると いうこと
勇気があるなと思う!でも、やってみてよかったんだそうだ。
私もやってみようかな~~と勇気をもらった。

 

ほんと雑駁ですがとりあえずのメモ、おしまい。