思い出したり、忘れたりしながら、薄皮が剥がれていくのを、観察しているのだと思う。
去年の今頃、一昨年の今頃。
毎年変化に富みすぎていて、
いつも一年先が未知。
それでいてなんとなく、
想像してたことがそうなっていたりもする。
ここ三日間、毎晩三日月をぼんやり眺めている。
一日中、なーんにもしない日を、
つくりたいはずなのに、
何か予定を入れてしまってるな。
夜になって、だらーん、ぼわーんと、
疲れに身を委ねながら、
三日月を眺めながら、
自分の中の自分とおしゃべり会を開くのだ。
どんな感情が湧いてもいいし、
私の相棒であるわたしを、どんな状態でも、
私は大好きでいるのだ、
ということを思い出す。
山の上に住むということは、
空気が澄んでいて、
静寂に包まれていて、
めぐまれていることだ。