PINKという映画をみた。
インド映画だけど、社会的で踊らないシリアスな映画。
英語のあらすじ予習と、へなちょこヒンディリスニングで。
○あらすじ ともいえないほどのストーリー紹介
若い男と女が3人ずつ登場。
女子3人は南デリーにシェアで住んで、それぞれ仕事を持っている。
身近な男(知人?友人?)に、合意してないのにセックスを求められ、防衛のために酒の入った瓶を投げつけた女性。
男から逆恨みされて、帰り道に一人で歩いてたら同じ男のグループに車で拉致られたり、合成で作った卑猥な写真を流されて会社クビになったり、(リベンジポルノ!?)、女性側が殺人未遂かなんかで捕まったり。。。
アミターブ•バッチャンという俳優が社会派弁護士役。法廷で彼女の弁護をする。
女性を保護する法律はあるらしく、
それを根拠に戦ってた。
○ドキッとしたこと。。
ロケ地が家の近くで、行ったことのあるカフェとか、散歩してる公園とか出てて、
ちょっとこわかった。
あと、女の子は被害届出そうとしたけど、相手の男の父親が権力者で警察が届を受理せんかったこと。。
○ちょっとどうなのよと思ったこと
DV案件なのに法廷で被害者が傍聴席からまるみえ。
日本だったらカーテンひくよね。
アミターブ•バッチャンはかっこよかった面もあるが、
被害者に"初めてのセックスはいつだ?相手は誰だ?彼は強要したのか?"
とか聞いとった。
セックスは合意の上でなければ暴力だというための流れだったんだけど。。
まぁ、映画だからどのくらい現実と近いかわからないけど。
日本で傍聴したときも、そこまで聞く!?ってくらい生々しい質問あったけど。。事実をひきだすため、なのだろうか。。
○美しかったこと
3人の女優さんそれぞれ綺麗だった。
Three girls –
Minal Arora (Taapsee Pannu)
Falak Ali (Kirti Kulhari)
Andrea (Andrea Tariang)
Andreaは髪もやや長めのボブみたいで現代的。
みんなクルティの色が淡めのもあり、やさしい繊細なモダンな雰囲気だった。
○ちょっとラグジュアリーなこと
GOLD座席でみた!
上映スケジュール見たときにgoldの意味知らなかったのだけど、
特別な部屋で、飛行機のビジネスクラスみたい。
普通の席が4、500ルピー、goldは1000ルピー。(1500円)
この値段で、お水がつき、リクライニングふかふかシート、軽食オーダーできる(頼まなかったが) 、ブランケットあり、待ち合い用のカフェ付。わるくない。
なぜかjapanese dog が。高級イメージなんだろか。
○びっくり嬉しかったこと
一緒に見に行ったのがインド人の男友達だったのだが、
えらく映画を気に入っていた。
偏見かもしれないが、こういうトピックって男の人は好まない?イメージがあった。
○インドのDVサバイバー支援のこと
最近JICA の方の紹介で、
こちらのNGOと提携して DVサバイバー支援してる日系NGOの方とスカイプした。
こういうの久々でちょと、うまくしゃべれず。。 …(´・ω・`)…(´・_・`)
顔合わせ@オンライン くらいの感じだったが。
もともと子どもの支援をしてたけど、
村のひとのニーズから女性支援へシフトしてるらしい。
もう10年目とか。
上野千鶴子さんばりのカッコいい感じの雰囲気を醸し出しつつ、語り口はやわらかだった。
こういう人あこがれるなぁ。
インドのDV。婚姻時女性が持ってくるお金(持参金)が足りないと言って殺されるとか、貧困のストレスとか。
日本よりシビアなバックグラウンドで、
日本のケースでさえ専門性も実務経験もさほどない自分になにができるのか、
正直わからないけど、
少しずつ何か手伝えるといいなと思う。
もうひとつ、デリーで活動してる地場のNGOもあって。
一度お会いしにいこうと思いつつHPが読み込みきれてない。
すごい、情報公開が丁寧。
http://www.jagori.org
○DV被害者支援つながりで、みんなの避妊のこと
こっちのアフターピル(性交時に避妊できなかった時のための事後に服用するピル)
150円ぐらいみたい。
安っ。
極貧じゃない層でも、男性の避妊意識が弱いのかな(偏見かな)
日本だと産婦人科でもらったら一万円超えてたと思う。
今みてみたら、通販だと1000円くらいだ。
病院だとなんであんなに高いんだろ。保険きかないからか。
日本では2011年から認可。ドラマ"14歳の母"は2006年。(ひゃー10年前か!)
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20110713/111519/?ST=mobile_f
古いけどアフターピルの記事。
しごとも全然だーって萎えたり凹んだりだけど。もっと色々みたい。休息も必要。週休3日希望だわ=3
The personal is the political.
社会学、フェミニズムに触れてよかったなと思うことのひとつは、この言葉との出会い。
苦しいのはあなただけじゃない、あなたのせいじゃない、マジョリティこそが問われるべしって。
己の持つ特権性に敏感でいなさいって。
そしてこれは援助職etc. のケアの重要性もさしてる気がする。バーンアウトだって、個人の問題を超えて社会的課題だ。
いつもながら、徒然のままおしまい。