Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

トリコナーサナ!鼠径部引く、外旋

アシュタンガヨガのウッティタ・トリコナアーサナ(三角のポーズ)で、足の親指を掴み(ロックし)にいこうとすると、骨盤が前に倒れたり、背骨が丸まったりしてズレてしまう……。これ、めちゃくちゃよくある悩みですし、身体の構造上、**最初はズレて当然**なんです。

結論から言うと、骨盤と背骨を一直線(同一平面上)に保ったまま親指を掴むのは**可能ですが、かなり高いハムストリングス(太もも裏)と股関節の柔軟性、そして全身の連動が必要**になります。

なぜズレてしまうのか、そしてどうすればズレずに深められるのか、コツをまとめました。

### なぜどうしてもズレてしまうのか?

親指を掴もうとするあまり、多くの人が「上半身を無理やり下におろす」動きになってしまいます。

 * **前腿裏(ハムストリングス)が硬いと:** 骨盤の傾き(股関節の引き込み)がロックされ、代わりに腰や背中を丸めて距離を稼ごうとするため、背骨がズレます。

 * **お尻まわりが硬いと:** 骨盤が前にゴロッと倒れてしまい、胸が床を向く形になります。

アシュタンガのトリコナアーサナは、「背後の壁に背中と骨盤をピタッとつけたまま真横に倒れる」ような平面的なアライメント(配置)が理想とされています。

 

 

 

### 骨盤と背骨をズラさないための3つのステップ

もし、親指を掴むことでフォームが崩れるなら、以下の意識で連動させてみてください。

 1. 股関節の引き込み(ヒップヒンジ)を最初に行う

   手の位置にこだわる前に

   ただ横に倒れるのではなく、出す方の脚(前脚)の付け根(鼠径部)を、後ろ足の方向へガクッと引き込むように骨盤をスライドさせます。これだけで上半身が自然と前にスライドします。

 2. 前脚の太ももを外側に回旋(外旋)させる

   骨盤が前に倒れるのを防ぐ

   前脚の膝とつま先がまっすぐ前を向いたまま、太ももの付け根から外側にねじる意識を持ちます。これにより、骨盤が前に倒れるのをブロックし、真横をキープしやすくなります。

 3. 親指を「引っ張り上げる」

   ただ掴むだけでなく作用反作用を使う

   指が届いたら、ただ触るのではなく、手の人差し指・中指で親指を「上に引っ張り上げる」ように力を入れます。同時に、足の親指は床を強く踏みしめます。この引っ張り合う力(抵抗)が支点となり、体幹が伸びて背骨のズレがカチッと戻ります。

### 練習へのアプローチ:今はズレてもいい?

アシュタンガヨガは伝統的に「バンダ(エネルギーのロック)」や伝統的なアライメントを重視するため、ポーズの形に身体をハメにいきたくなりますが、練習の段階としては以下の2つの捉え方があります。

 1. **アシュタンガのスタイル通り「まずは掴む」:**

   多少骨盤がズレても、膝を少し緩めてでも親指をロックし、そこから呼吸と共に(数ヶ月〜数年かけて)胸を開き、骨盤を起こしていくアプローチ。親指を掴むことで生まれる「身体の繋がり(ライン)」を優先する方法です。

 2. **アライメントを優先して「手前で止める」(自主練時など):**

   もしどうしても背中が丸まって呼吸が苦しいなら、親指の一歩手前、すねや足首を掴むところでストップし、まずは「骨盤と背骨が一直線になる感覚」を身体に覚え込ませる。

> 骨盤がズレているときは、**「下側になっている側の脇腹」**が縮んで丸まっていることが多いです。上の胸を開くと同時に、下の脇腹も長く伸ばすように意識すると、劇的に背骨のラインが整います。

焦らなくて大丈夫です。毎日のマイソールクラスや練習の中で、少しずつ股関節が「パカッ」と開くスペースができてくると、ある日驚くほどすんなり一直線上に乗るようになります。