「ウチの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本
広瀬 宏之 (著)
なるほど!と思ったポイントたちのメモ
生き抜くためのヒントたちは、発達障害かどうかを超えて、 普遍的な、人生を生きる知恵だと思った。
■発達障害は6つの特性のミックスジュース(何が遅れているか/ 人口のうちの割合や特徴)
1知的発達症、精神遅滞、知的障害(知的能力/1-3%)
2運動発達遅滞(運動能力2-3%、知的より多いんだ。 他を伴っていて目立たないのかも)3自閉スペクトラム症(ASD /感覚過敏など)、広汎性発達障害(コミュニケーション能力) 4注意欠如・多動症(注意力、集中力/3-10%幅広い。。)
5限局性学習症、学習障害(LD/0.5-2%)( 限られた部分の学習能力)
6発達性強調運動障害(複数の運動の協調性/5%)
ち、うん、こみゅ、ちゅう、かぎ、うんちょう
■ボーダーやグレーゾーン
…と言っても支援は必要。医療スタッフは「どういう意味で」 グレーゾーンと言っているのか??支援が要るかどうかの目安は、 「本人の困り感」。
■環境が整えばうまくがんばれる。
■受容はたいへん。受容というよりは「特性理解」へ
■お薬のアシストによって集中した、落ち着いたという経験、 感覚をもつと、体感できるので、だんだんできるようになる。→A DHDへの対応として(P37)
ぴかっ!と豆電球が光るような、わかった!という瞬間が大事
■ほかの近しい領域のこと
・ ダウン症と発達障害は別物だが知的発達章や運動発達の遅れとの併 発が多い。まずダウン症の専門医にみてもらうこと。
・てんかんは治療できる。 発達障害とは原因は別だが併発することもある。
■【5~6歳が見えるころ】衝動が抑えられないADHDなのか、 興味の尽きない定型発達の子なのかは5~ 6歳あたりでようやく診断がつく。
■どういう背景でそういう対処行動をしてるのか?
・癇癪は容量オーバー。→1直接原因を取り除く。 2場所を変える。3別のことで気をそらす。 クッキーを食べようか、好きなアニメを見ようか。 4とにかく待つ。かまうのではなく。
・自分をたたくと意識が落ち着くからたたく。→ 周りの人がびっくりしない代替の対処行動を練習していく
■考え方のポイントや文化
・成功は上達の母。失敗は成功の素にならない。。><
・あるがままに家族も悩めばいい
・聞くこと、意思をくみ取る事が子どもの言葉を増やす
・甘えって日本独特というけど、ほんとに他の国だとないのかな。 Indulgeは?「甘えの構造」読みたい、いまさらながら。 空気で甘えるのはないかも
・売ることができる特性を見出す。→将来の自立に向けて
■周りの人も発達かも?
・父親を無理やり専門機関に繋げなくてよい。 本人の困り感がベース。
・父本人がどうサバイブしてきたのかが生きるヒントになる。
・私(母)も発達かも?→ その生き抜いてきた知恵は子育てや周りの人に活かせる
■普通級か支援級か特別支援学校か
→特性次第
・特別支援教育は2007~できた
特別支援学校に行く人
1知的・発達障害がクリアにある。
→コミュニケーションや日常生活動作ADLで丁寧なサポートが必 要
2障害に伴う医療的なケアが必要な人 看護師常駐
・量より質が大切、療育。
・情報開示大事 どんな特性があるのか。担任、他の先生、他の機関、周りの大人
■相談先
1保健福祉センター 1歳半健診、3歳健診などで相談する
2かかりつけの小児科医
3療育センター、児相などの専門機関
困ったとき、心の揺れているままで相談にきていい!
*専門機関でやっていること
a.発達特性の分析 生活の困りポイントを聞きながら
b.対応の相談 ほめ方叱り方伸ばし方
c.関係機関との連携 学校など
d.訓練 日々の生活でも
■代表的な三つの療育方法
1ABA 応用行動分析子どもの行動を分析して(分けて!!) いい方向に変える
2ペアレントトレーニング ABAを基にマニュアル化。増やしたい行動、 できれば減らしたい行動、なくしたい行動に分類し関わり方を学ぶ
3TEACCH 自閉症スペクトラム症の特性に合わせた地域プログラム
発達障害とどう生きるか、というテーマは、 発達障害かどうかを超えて、 ユニバーサルな生きるための知恵だと思った。