https://tenro-in.com/reading-life-vol-35/86332/
しみるー
聴くという行為も自助グループの中では日常と変わったものだった。全身全霊きくということは自分の判断を手放すということ。そこにいる一人の懸命な生き方が、まるで自分の言葉のように響いてくる不思議さ。
湖底とはその人の幼少期に形作られたものだ。自分の湖底の様子に気づかないままの人もいれば、一生、そこを探らない人もいる。それはその人その人が選ぶことで良いも悪いもない。
湖底を探るには、勇気がいる。湖底を探るのは簡単ではないし、時に苦しくて七転八倒する。
ただ、その湖底を探ってきたひとりとして、はっきり言うことができる。そこを探った人にだけ、手渡されるものがある。
それは生きていく時の密度が濃くなること。人のせいにしない生き方。
ほんとに。
これもわるくないよな。