モンゴルのおすそわけ〜旅の記録とともに、モンゴルの暮らしやモンゴル社会が垣間見られる本
岸本葉子さん。
葉子さんの文体が語りかけるような、それでいて押し付けがましくなくて好きだな。
●90年代民主化のこも
1990年代に入って、モンゴルは社会主義を放棄し、民主化、市場経済へと移行。
→ソ連の援助、東ヨーロッパの物資が途絶える
→モノ不足、インフレ
誰が先導?ベルリンの壁の影響かな🤔
90年代半ばになり、
中国、韓国から物資が入りおちつく。
日本は?🤔今、車など輸出しているが。
レーニン像は放置されてる
スターリン像は1991年頃に壊された。モンゴルの知識人がスターリンにより多く粛清されたので恨みが強い。
なぜ?スターリンはそこまでした?🤔
スターリンなしではモンゴルが存続できなかったのも事実。中国がモンゴルの独立を認めてなかったので。
チンギスハーンは、社会主義時代は禁句だった。
1)民族主義につながる危険がある
2)ロシア人がモンゴル人の支配を受けた屈辱の歴史を連想するから(ロシア人の心象に気を遣ってた?)
●近代化と人口問題
社会主義のころ(90年代より前)
ウランバートル人口 50万人 全体の2割。
モンゴル全体 250万人(2017年で320万)
90年代の自由化で都市へ流入、人口の半分がウランバートルへ。
人口都市流入の背景1)
社会システムが壊れて地方の生活環境が保たれなくなった。
具体的には?🤔土地の所有者が決まって自給自足できない、、とか?
(他の国でもあるような。途上国の人との話し方という本でも扱われていた。近代化のこと。)
遊牧してる土地は国のもの?
→モンゴルでは土地は国有。社会主義に則ってというより、伝統的に、土地を所有するならわしがない。(昔はどの国もそうなのか?いや農耕してたら決めていくか。やはり、遊牧ならでは。)
民主化のあと、市場経済の発展のためには土地の私有化認めるべきという議論で、実現。
一戸あたり、一定の面積までは無料。
しかしウランバートル中心は政府の限られた人がとってる。その他の地域もらっても意味ない。とくに周辺部では所有権主張する人いない、ファジー。
人口都市流入の背景2)
2000-2003年、寒波で家畜が亡くなる
草原を捨てて都市に。
ウランバートル人口は国全体の半分(2007年時点。2017年も。)
住宅が足りないのでゲルを立てて住み着くのでゲル集落ができている。
ごはんや仕事はどうしてる?🤔
→ウランバートルの人々の多くは失業者。
国の4割貧困層。(2007年時点)自由化のあと、再分配できてない。政治家の多くは社会主義時代のソ連留学経験者。
自由化後のインフレで通貨価値は1/500
観光ガイドの人も、季節労働。
季節労働も悪くない気もするけど。
泥棒や闇両替をする人も、、
農業はやらないのかな?🤔
土が合ってない?
●外務省による基礎情報
面積156万平米。日本の4倍。
人口318万人(2017年,モンゴル国家統計庁(以下「NSO」))
茨城県くらい。インドだとラクナウくらい。
インドネシアだとスラバヤくらい。
ウランバート人口146万(2017年,NSO)
やはり、半分くらい。
●経済概況
民主化(1990)以降,日本を始めとする各国や国際機関の指導,助言及び支援により市場経済化に向けた構造改革を推進し,1994年に初めてプラス成長に転じた。
その後も順調に経済が発展してきたが,2008年,世界的な金融・経済危機の影響を受け,2009年にはマイナス成長となった(-1.3%)。その後,2010年に入り,鉱物資源分野の順調な発展に加え,鉱物資源の国際相場の回復が内需の拡大を後押ししたことにより,2010年の経済成長率は6.4%,2011年には17.3%とV字回復を果たした。2012年12.4%,2013年11.7%と高い経済成長を続けたが,(1)資源ナショナリズムを背景とする制限的な対モンゴル投資政策や法律の制定により,対モンゴル外国投資が激減したほか,(2)中国の景気減速や世界的な資源安の影響により主要産業の鉱業が不振となり,2015年の経済成長率は2.3%,2016年は1%まで落ち込んだ。こうした厳しい状況を踏まえ,モンゴル政府は2017年2月,国際通貨基金(IMF)との間で拡大信用供与措置(EFF)の受入れに合意した。今後はIMFのEFFに基づき,財政政策,金融政策及び銀行の改革に取り組み,いかに経済・財政の立て直しを行うかが課題。
変動激しいね、、
せっかくのんびり遊牧の土地だったのに、
資本主義に絡め取られてもったいない気がするのはエゴだろうか。
在留邦人数 539名(外務省海外在留邦人数調査統計:平成29年要約版)
少なっ!! インドの10分の1以下だ。
日本企業の支店開設数:支店1社,駐在出張所53社(外務省海外在留邦人数調査統計:平成29年要約版)
現地法人化した企業等数:315社(外務省海外在留邦人数調査統計:平成29年要約版)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mongolia/data.html
●暮らし
日焼け止め強いのがいるけど、落とせないかも。現地民どうしてる?
水どうしてる?
→井戸をツーリストキャンプの裏に掘っている。遊牧民も共同井戸を拠点に動く。
写真をたくさん撮りたいけど、充電できなさそう。とおもったら、
自家発電機もあるらしい。
火をおこすにも木がないよなぁ。
どうしてるのだろう?🤔
●くるま
日本車は作りが精密すぎて、故障したとき運転手には直せない。そのリスクを含めれば、ロシア製の方が安全。
自分で直せるの、大事。
●食事
もともとモンゴル人は野菜を食べず、いまも、生まれてこの方食べたことがないと語る人も。
何の乳のヨーグルトか、を味わい分ける。かっこいい。繊細ですてき。
携帯用ドリップコーヒーが喜ばれる?(岸本さんのガイドさんの好みかもだが)
夏は馬乳酒、乳茶ですませる。肉を食べるのは主に冬。
乳製品、カロリーが高く、ビタミンも豊富。一日に何リットルも飲む。(断食のときは乳製品おすすめしないと言われた。動物性だからかな?)
馬乳酒ってアルコールどのくらい強いのだろう?
→数%。意外と低い。みんな運転もしているし。とはいえ私にとっては強い。
しかし、トイレの頻度どのくらいなんだろ。
(作り方)
馬の革でできた袋に、馬の乳をいれて、古い馬乳酒を加えて撹拌すると、発酵してお酒になる。日本人はたいていお腹を下す。
甘くない乳酸飲料みたいな味、らしい。
3歳の頃から飲む!
血で大地を汚してはならない。一滴たりとも。
馬の乳搾り!
馬の乳は、指先でやっと挟めるくらいの細さ。
強く、つぶすようなくらいの勢いで、やっと出る。一回にとれるのは200-300ml。
前から左脇腹へもぐりこむ。
●人との関係、ゲルの社会
他人のゲルでもいきなり泊まる。留守でも立ち寄る。おいてある乳茶やチーズを勝手にいただいたり、調理したりすることすらOk、、
お金を払うと逆に失礼。お互いに使い合うから。公共財みたいな感じだ。ゆるく共有している。
都市生活にそこを活かせないのだろうか、、
●何が好き?
ゴビでも相撲中継を見ている。
私相撲ぜんぜんみてないや、、
モンゴルの人は空色が好き。聖なる天の色。
ゴビで人気なのはヤギ。カシミアがとれる。それから、羊、馬、らくだ。
ウランバートルては、牛。
写真見てると、モンゴルのラクダのコブはインドのよりでっかい!
蓄えが大きいのだろうな。
コブを直接掴むだけなんて心もとないな、、ひもがつながってないと。
●遊牧の様子
遊牧と言っても、夏と冬の宿営地は決まっていて、間を移動する。
夏:家畜の出産がすみ、子どもが歩くようになる5月中頃、夏の宿営地へ。井戸の近く。草のあるところ。
●近代化してきてる暮らし
子どもの教育、仕事、
法律家、学校の先生、など。
子どもを遠くに出すのはお金かかるし気がかり。
携帯は平均月収の70%以上の値段(2007年時点)
今はもっと低価格化して普及してるかな?
でもウランバートルじゃなかったら要らんよな。いいな。最近携帯触りすぎだ。
グーグルさんも、携帯と距離置くための工夫を考えてくれてるほどだものね。
●その他
司馬遼太郎さんの本も読みたいな。
モンゴルのマッサージ?整体?も気になる。
ぺたぺたメモ、おしまいっ