Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

期待しすぎない…人生は36回揺れる

最近期待しすぎてたかも…

『変わりつづける人』ブラッド・スタルバーグ・著

福井久美子・訳 ダイヤモンド社

 

以下BBMんいんよう

 

本書によると、大人は平均で36回も

“人生を揺るがす出来事”を経験するら

しく、混乱を経験することなく、人生

を終えることは基本、無理なようです。

 

であれば、変化や混乱を受け入れ、そ

れに対応する方法や心構えを学んだ方

がいい。

 

本書には、そのための賢明な考え方が

書かれています。

 

なかでも興味深かったのは、「賢明な

希望」と「賢明な行動」の話です。

 

われわれの脳は、予測する存在らしく、

その予測をもとに現実を評価している。

 

つまり、適切に予測する技術がないと、

勝手に失望してしまい、賢明な行動が

取れなくなるということです。😅😅😅

 

変化が訪れている時に、古いものに固

執するのではなく、状況に応じて自分

を変えていく。

混乱が起きると、生命システムは安定

性を求め、最終的に新しい形での安定

性にたどり着く。スターリングとエア

は、このプロセスを“アロスタシス”と

名づけた。アロスタシス(allostasis)

は、ギリシャ語の“allo(「異なる」

の意)”と“stasis(前述したが「立

っている」の意)”を語源とする

 

ホメオスタシスが「秩序→無秩序→秩序」

というパターンを特徴とするのに対し

て、アロスタシスは「秩序→無秩序→再

秩序」を特徴とする😉

 

自分自身を何度も再構築することで、

強くて耐久力のあるアイデンティティ

を維持している無我とは、不変の我は存在しない、つ

まり自分だと認識するもの(我)は常

に変化するという意味だ😉

 

生きることは失うことだ。そして確実

に失うとわかっているからこそ、人生

はより有意義なものになる😌

 

「非現実的なまでに高い期待を抱くと、

失望して人生の満足度が下がりやすい。

デンマーク人は満足度がきわめて高い

が、彼らはそもそも多くを期待してい

ない」(南デンマーク大学の疫学者た

ちの論文)😉

 

ぶれない柔軟性を身につけるうえでも

っとも重要なことは、適切な期待を定

めることだ😉

 

悲痛な状況下での楽観主義で人生に向

き合う人--特に、変化や困難に何度も

遭遇すると予測している人--は、身体

的にも精神的にもストレスに強い🥰

 

「賢明な希望」と「賢明な行動」にコ

ミットする

 

何かに打ち込むあまりにそれをアイデ

ンティティと混同すると、不安やうつ

病、燃え尽き症候群に陥りやすくなる😅

 

今日意志を貫いてわずかでも生産的な

行動を取れれば、ワクワク回路が有効

になり、明日も同じような生産的な行

動を取りやすくなる

 

あきらめることで進むべき道が見えて

くる😉

 

ルーティンがあると、一日の流れが確

実に予測できるし、混乱のさなかでも

秩序が保たれているような感覚になる

 

一番いい方法は、強い自己鍛錬と強い

セルフコンパッション(自分への思い

やり)の合わせ技だ☺️

 

変化に意味を見出し(無理に見出す必要はない)、自己肯定感や

自己承認を忘れずに自分を変化させていくという所が一番腹落ち

しました。

変化に直面している方、変化に柔軟に立ち向かいたいと考えて

いる方へお勧めしたいと思いました。

 

で分析されています。戦争や病気・苦しみや困難に対し、哲学と心理学の考察が入り混じったような観点で語られ、距離を置いての対処法などについて触れています。コアバリューや感情のラベリングなど独特のキーワードが多数出てきますが、各章最後にポイントがまとめられ、気持ちの参考書のように整理することができます。

外国の方の著作なので異なる文化や物の捉え方・社会背景の違いなど、少しピンとこないところもあります。ただ読んでいても違和感はなく共感できるところも多い事から上手に訳されていると感じます。

近しい人との死別など割り切れない出来事を冷静に受け止めることは難しいことです。ただこちらを一読しておくことで心の安らぎや新しい変化に対処できる助けになる