BBMさんの書評より。
日本とデンマークを行き来しながら思
うのは、日本の人たちの「できない」
「足りない」という思い込みが、最大
の障害ではないか、ということだ。何
かがうまくいかない時、ないものを増
やそうとするのではなく、減らすこと
を考えてみてはどうだろう。減らすも
のは二つある。一つは、やることの量。
そしてもう一つが、できないという思
い込みだ
「8-8-8」
ビビは、「デンマークでは昔から言う
んだけどね」と、8時間労働、8時間
の自由時間、8時間の休息という、労
働運動で使われてきたスローガンを教
えてくれたのだった
北欧の幸福度の高さ
=不幸を取り除くのがうまい社会
+時間を幸福に有利に使えること
ダニエル・カーネマンの研究
働く母親にとって、子どもと過ごす時
間は、テレビを見たり、買い物をする
といった時間よりも、喜びを感じるレ
ベルが低かった
「8-8-8」の、真ん中の自由時間が
しっかりしているということは、アイ
デンティティの分散がしやすい、とい
うことでもある。仕事上の自分がぱっ
としなくても、市民としての自分、趣
味人としての自分、親としての自分に
は価値があると思えれば、今日の自分
に"マル"をあげやすくなる。幸福を感
じる軸足は、より安定したものになる
だろう
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仕事に自分のアイデンティティを重ね
ていた著者が、デンマークの労働観に
触れ、人間らしい生き方を取り戻す。
その過程に触れることで、読者自身も
変わることができる、そんな一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『第3の時間』
井上陽子・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
はじめに
Part1 短時間労働で豊かな国
第1章 ほどほどにしか働かない国が「競争力世界No.1」?
第2章 しっかり稼ぐデンマークの仕組み
第3章 短時間労働は理にかなっている
Part2 時間こそ力
第4章 1日を3分割する考え方
第5章 なぜ北欧は幸福度が高いのか?
Part3 私はいかに4時に帰るようになったか
第6章 「午後4時に帰る」を試してみる
第7章 私を縛っていた成功のものさし
おわりに