絵本の日本語訳ポイント3つ:本質、音、絵の意味
読み聞かせのために、絵本の翻訳することになったので、 絵本の翻訳のコツについてしらべてみた。
絵本翻訳者の灰島かりさんへのインタビュー。
今回、読み聞かせで使う本を思い浮かべつつ…
http://www.asahi.com/english/ weekly/1028/05.html
ポイント1:絵と文章が「拮抗」…短くする必要。→その本の本質 をつかむことが必要(映画の字幕翻訳と似てると思った)
本質…なんだろう。影絵と、影絵を作っている子ども、お父さん、 おじいちゃんの連動。主語はぼくで、 ぼくはぞうさんの影絵を作っている。
ポイント2:読み聞かせで使われることも多いため、音も重要→ゆ っくりはっきり読んでみる
*基本的に日本語は「~しました」 という普通の終わり方になってしまうため、ライム(脚韻) にならない。
中身を変えずに、いかに日本語として楽しく訳すかが大事。
灰島さんの例)
たくさんの脚韻が使われているロアルド・ダールの『 へそまがり昔ばなし』(原題『Revolting Rhymes』)
たしかにみかけは、ハンサムおうじ
でも、よく見ればもんだいじ
人を殺して、だいさんじ
最後を「じ」でまとめて、リズム良く。
ポイント3:「絵を読み取る力」も大事。絵本作家が書く絵の意味 を分からないと、まぬけな訳になってしまう。 絵を読み取る力をつけるには、 とにかくたくさんの絵や絵本を見ること。
【素敵だなと思った灰島さんのコメント】
*「良い日本語は、なにも上品ぶった日本語ではないんです。 言葉と心はとっても密接に結びついているので、 いきいきした日本語が一番ぴったりくるんです」
*「子どもたちは言葉の発達途上にあるわけです。 言葉をなめたり噛(か)んだり、 言葉と遊んで身につけていくんです」
参考:
http://www.asahi.com/english/ weekly/1028/05.html