今月末に、若手NPOワーカー向けの" 2015年のテーマを考える"ワークショップに参加してみることにしました。
テーマに加え、そこでのゲストがわたし自身の関心とピッタリで。
播磨靖夫さんという方。
障がいのある方のための施設を運営されつつ、ケアする人のケアについて、調査や仕組みづくりに取り組まれているみたいです。
検索してみると、講演の記録が。
印象に残ったこと、おもったことを書き綴ってみました。
⚫︎日本はアメニティ社会=快適社会を追求してきた
⚫︎アメニティ社会は3つのCからなる。comfort,convenience,clean
⚫︎その反対、不快、不便、不潔は排除される
ホームレス襲撃など
⚫︎しかし、生きていくことは、不快な他者と折り合いをつけて、共に生きていくこと。それが人間を人間たらしめる条件。
⚫︎他者は人間だけでなく、自然環境も
⚫︎ほどよい距離感をもつことで、折り合う。たとえば、母屋と隠居。隠居は排除ではなく、高齢になった者が家族の中心に居座り続けてはいけないという知恵の産物
⚫︎生きやすい社会は、思いやりの態度と正義のある社会(英 ジョージ•オーウェル)
⚫︎思いやりの態度とは、ケア。
⚫︎ケアは介護だけではなく、配慮、世話、手あて、手入れなど、お互いの存在に根ざした関わりを通じて、お互いが幸福になっていこうと目指す実践。
⚫︎介護職や医療職のような仕事だけがケアではない
⚫︎あらゆる人が日常生活の中でケアを実践している
⚫︎歯磨きや、朝コーヒー淹れて音楽きくのも、ケア。
⚫︎ケアというのは、強い者から弱い者へという一方的な営みではない。主体と他者という、ケアする人とケアされる人が、時として入れ替わる存在の相互性、循環性がケアの特質
⚫︎心の体力がある人は、生活のケアや関係のケアがうまくできている人。こころのエネルギーを多方面で確保できる。
⚫︎言語から身振りへ。ダンスワークショップで、身体表現を読み取るちからをつける
⚫︎芸術をケアにいかす。病室に絵をデリバリー。好きな絵をえらぶことから、こわばりをほぐしていく。病気以外のことを考える。笑顔をつくる。
⚫︎みんなが笑顔をうみだす関わりがケア。
すごく共感して引用がたくさんになってしまいました。
とくに、ケアという言葉を、"お互いの存在に根ざした関わりを通じて、お互いが幸福になっていこうと目指す実践"と捉えるのがすごくすてき!とおもった。
ケアの特質は、循環性や相互性というのも、ずっと考えてたこととすごくフィットした。
私自身、二元論が苦手というか、
支援者、被支援者という一方向感&二元論に違和感があるので。。
分類すると分かりやすくなる面もあるけれど、シンプルに切ることで失われる豊かさがあるようにおもう。
被支援者である部分はその人の一部にすぎない。
糖尿病の患者さんはたしかに患者さんであるけれど、そのほかの面では一家の大黒柱かもしれないし、仕事を通じてお客さんに素晴らしいサービスを提供しているかもしれないし、地域でボランティアしてるかもしれないし、なにか勉強会をひらいているかもしれない。
さらに、患者としても、医療者や患者さん友だちに対して優しい声かけをしたり、ポジティブな影響をあたえているかもしれない。
一方で、サービスとしてケアを受けている方の一部で"モンスター"と呼ばれる人もでてきている。それはご本人の不安がもとになっていることもあるだろう。
ただ、ケアを受ける人が"消費者•受益者"でありすぎるのでは、と感じることもある。"受益者"より"当事者"であることが大切なんじゃないかなぁと思う。
そこは、ケアする人、サービス提供側も、時にうまく伝える必要もあるのかなぁと感じる。
コーヒーいれるのもケアって、なるほど〜。
ケアってQoLを高めることなのかも。
みんなで笑顔を生み出すのが、ケア。その通りと思いつつ、仕事に追われると、"談笑してる時間があったら仕事裁くべき"って思ってしまうことがしばしば。。
雰囲気の柔らかさと効率、どう両立していけばいいのかなぁ。
ちょっとした会話と、ことばづかいとか、ありがとう伝えたり、成長をほめあったり、、みなおしていければって感じました。
つれづれですが、よみもの記録でした。