Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

中国の投資状況おもしろい~ ShenZhen

最近言語交換で仲良くなってきた人が

中南地区、

湖北Húběi 23 湖はわれわれのおにいさん

深圳shēnzhèn 14 ee いいよ。清→濁

に住んでるらしい。

香港 xiānggǎng 

13 ほんこんはいさいさしてる 先にしえん がんがんいってる。

の近くだ。

 

中南で湖北ってちょっとややこしいけど。笑

 

JBICの資料面白い

https://www.jbic.go.jp/ja/information/investment/images/inv-china28.pdf

中国の投資環境
地域編④:中南地区

河南省湖北省湖南省広東省
広西チワン族自治区海南省

1.中南地区の地域概要
帝国データバンクの「日本企業の中国進出動向(2020 年)」

中南地区(広東省湖北省湖南省河南省海南省広西チワン族自治区)へ新規進出する日系企業の業種別

「産業用電気機器具卸」が多く(140 社)

「電子機器部品製造」(87 社)

「自動車部品製造」(80 社)

「工業用プラスチック製品製造」(57 社)と

すでに進出している日系企業は約 2,200 社
「製造業」(1,135 社)が半数を占める。


河南省広西チワン族自治区は豊富なボーキサイトを埋蔵


湖北省は水資源が豊富

米、綿花、油糧作物の産出量が多い。

製造業では自動車、鋼鉄、石油化学を主産業

食品や紡績等の軽工業も盛ん

・深圳市は金融センターとしても重要な機能

 

湖南省は機械製造、食品、電子情報、金属精錬、建築材料、電力等を主産業

湖南省は中国の重要農業基地として米、お茶、柑橘類の生産が盛ん。

 

広東省では石炭、鉄鉱石、硫鉄鉱の埋蔵量が多く、

自動車の生産が盛ん

多くの日系企業が進出

 

海南省石英天然ガス、イルメナイト等の鉱産物に恵まれている。

植物資源が多い

海洋漁業水域が広いため、水産資源も豊富

 

メリット 留意点
【長江中流都市圏】
長江中流都市圏(湖北省湖南省)は水資源が豊富

沿岸部に近いため、沿岸部からの移転の受け皿として有力な候補地

湖北省では個人消費が好調

近年、日系コンビニエンスストアの進出が加速

物流インフラが整っていないため、交通環境には注意が必要である。

珠江デルタ地帯】
珠江デルタ地帯(広東省の広州、深圳、珠海等)は、

香港、マカオに近く、国有企業が少ない。
人件費の上昇が懸念される。

 

【東坑平謙日本企業工業団地】
東坑平謙日本企業工業団地では日本企業向けの工業園区として

水や電力の供給能力が高く、通信設備も完備している

日本人駐在員も多い。
競争が激しくなれば、人材確保が難しくなる可能性。


【東莞wǎn 市(旧:総合改革実験区)】
香港から 2 時間、深圳から 1 時間、省都広州から1 時間とアクセスが良いため、部品調達コストが抑えられる。

安価な労働力の確保が容易である。

外資系企業が 1 万 5 千社

うち 2%(約 300社)が日系企業である。

パソコンや携帯電話等関連企業が多い。
出稼ぎ労働者が多く 3 年程度で工場をやめて故郷に帰るケースが多い

単純労働を行う工場労働者の賃金は上昇しにくい。

熟練工が不足
輸出量が多く通関業務のトラブルが多い。

 

中国の投資環境 メリット 留意点
【深圳市(経済特区)】
香港の新界と接し、市内全域が経済特区に指定されており、

外国投資を誘致しているため、法人税や輸出関税等の外資優遇措置がある。

深圳証券取引所が設置されており、上海証券取引所とともに外国人が投資できる B 株を扱っている。

中国の著名なハイテク企業の本社が多く所在していることから「中国のシリコンバレー」と呼ばれることも

バイオテクノロジー産業も盛んである。

移民yímín 都市であるため広東語ではなく北京語が使われることが多い。 (へぇ!)
経済発展により生活水準が高くなっているため、安価な労働力が確保しにくい。

国内外から多くの企業が流入しているため、

企業は激しい価格競争にさらされる可能性がある。


近年、発表された中南地区で注目すべきプロジェクト

「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」yuè gǎng' ào dà wān qū.

「海南自由貿易màoyì港」
【粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)】
2019 年 2 月に「大湾区」のマスタープラン(大湾区発展網要)が国務院から公表
粤港澳大湾区は、広東省内の 9 都市(広州市、東莞市、深圳市、恵州市、仏山市、中山市、珠海市、江門市、肇慶市)、香港特別行政区マカオ特別行政区で構成
広東の「粤(えつ)」、香港の「港」、マカオの「澳(おう)」の中国語での略字を用いて、「粤港澳大湾区」と称する。

大湾区の面積は、約 56,000km2、およそ日本の四国と九州を合わせた大きさ

人口は約 7,100 万人

 

 香港とマカオ中国経済発展計画の中に組み入れたことが大きな特徴である。

香港とマカオの「一国二制度」の体制を維持しつつ、

香港、マカオ広東省内の都市の発展の融合を追及

特徴であると同時に、「一国二制度」をいかに維持するかという課題を内包

香港は金融、海運、貿易、国際空港に強く、マカオは観光や文化、広州は商業と貿易、深圳はイノベーションに強い

各都市の特徴を生かしつつ、融合することを目指している。

 

 交通インフラ建設に力を入れ、橋や鉄道による連結の強化を図っている。

特に「広深港高速鉄道」と「港珠澳大橋

「広深港高速鉄道」は 2018 年 9 月に香港区間(深圳・福田~香港)が開通

港珠澳大橋」は 2018 年 10 月に香港国際空港マカオ・珠海間が開通し

自動車で 4 時間程度かかっていたところが、45 分程度に短縮された。

【海南自由貿易港】
中国共産党中央委員会及び国務院は 2020 年 6 月 1 日に「海南自由貿易港全体計画」を公布
貿易の自由化・円滑化の向上、産業構造の転換・アップグレードの推進、租税制度の整
備、管理水準の向上を進め、海南省地区を国際的な先進レベルにある自由貿易港にする


 海南自由貿易港は広大な海南島全島(約 3 万 5,400km2:日本の九州と概ね同じ)をゼロ関税地域にしている点において、香港(約 1,100 km2)よりも大きい自由貿易

 

 

①インフラ・物流
【道路】
慢性的な渋滞に悩まされていたが、広深沿江高速道路が 2013 年末に開通したことにより、1 時間以内で広東省広州から深圳まで移動が可能となり、渋滞も解消された。広深沿江高速道路の広州から香港までの所要時間は 1 時間半。
【港湾】
このエリアには、海口港、三亜港、八所港、洋浦港、広州港、深圳港がある。

広州港の貨物量は中国第 2 位であり、コンテナ取扱量は中国第 5 位

深圳港は近年コンテナ取扱量が増えており、中国第 2 位となっている。

【空港】
このエリアには、新鄭州空港、天河空港、黄花国際空港、張家界空港、常徳空港、広州白雲空港、深圳宝安国際空港、美蘭国際空港、鳳凰国際空港がある

広州白雲空港は北京首都国際空港、上海浦東国際空港に並ぶ、中国国内 3 大空港の 1 つであり、中心部からの距離も 28km と近く、広州機場高速公路も通じており、交通の利便性は比較的高い。


【電力】
広西チワン自治区の石炭火力発電や、広東省の二大ダム発電所である新豊江ダムと楓樹堰ダムにより電力が賄われている。貴州省からの送電も行われている。

【通信】
都市部ではインフラが整備されている。

【不動産】
沿岸部より安価である。

深圳市には超高層ビルが 300 棟以上ある等、中国では北京市上海市に次ぐ第 3 位の都市としてランキングされており、近年地価の上昇が著しい。

【水】
豊富な水資源があるものの、人口の集中する広東省等では、一人あたりの水資源量が全国平均に達していない。

②労働事情
【人材】
日系企業に対するアンケート(2019 年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査中国編:2020 年 2 月日本貿易振興機構ジェトロ))

中国における「経営上の課題」

「従業員の質」があげられる。

広東省(49.4%、第 5 位)と中国平均(43.5%、第 4 位)とほぼ同水準にあり、質の高い人材確保が課題になっている。


【賃金】
「従業員の賃金上昇」が日系企業に対するアンケート(2019 年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査中国編:2020 年 2 月日本貿易振興機構ジェトロ))では経営上の課題としてあげられている。
広東省は(76.5%、第 1 位)となっており、

中国平均(73.7%、第 1 位)とほぼ同水準。

深圳市は中国で最も賃金水準が高いと言われており、2020 年賃金ガイドラインでは、月額賃金の全体平均は 7,825 人民元となっている。

③生活環境
【気候】
広州市は温帯夏雨気候であり、夏は最高気温が 30℃を超え、月に 300ml 弱の降水があり、高温多湿となる。一方、冬は最高気温が 18℃前後で降水量も月 30 ml 前後と乾燥
湖北省武漢市は、夏は約 40℃となり高温多湿、冬は約 0℃となる。朝晩の気温差も大きい。

【教育】
武漢市は武漢大学、湖北大学等が留学生を受け入れている。

広州市の著名大学として中山大学や華南師範大学がある。
広州市には広州日本人学校がある。深圳市には深圳日本人学校がある。

 

【住居】
広州市では駐在員の居住エリアとして、天河北エリア、越秀区エリア、珠江新城エリア、二沙島エリアがある。天河北エリアは広州東駅に近く、地下鉄で市内の移動もしやすい。日本企業も多く、大型スーパーもあり職住接近型のエリアである。例えば、天河北エリア周辺のアパートでは 3 ベッドルームで月額賃料 28,000 人民元のものがある。深圳市内で同レベルの物件の場合、月額賃料 35,000 人民元程度と 3 割ほど高い。
武漢市では漢口エリアや漢陽エリアに駐在員が多いが、特に漢口エリアに日系企業のオフィスが多く、地下鉄も利用できるので人気がある。漢口エリア周辺のアパートでは 2 ベッドルームで 88 ㎡、月額賃料 7,000 人民元のものがある。

日本食
広州市では天河北エリア、越秀区エリアに日本料理店が多い。

武漢市では漢口エリアに多い。

【金融】
広州市及び深圳市には、みずほ銀行三井住友銀行、三菱 UFJ 銀行の支店がある。

武漢市には、みずほ銀行、三菱 UFJ 銀行の支店がある。

 

広州市の最近の日系企業の動向
自動車関連の日系企業の生産量・販売量が増

広州での新型コロナウイルスの影響は 2020 年 1 月~3 月までで、

4 月以降は通常操業に戻っているようです。

広州市では依然としてガソリン車がメインになっています。

深圳市では政府の方針で電気自動車(EV)がかなり進んでいることとは対照的です。

広州市では EV も販売していますが、インセンティブがないため普及が他の中国都市に比べて遅れているようです。

中国政府が 2035 年までに EV 等の新エネルギー車の比率を 50%以上にするという目標を設定しており、さらに EV だけでなく、電気とガソリンのハイブリッド車も認めるようです。このため今後、買い替え需要が発生すると思われます。(2021 年 1 月現在)