『SNSカウンセリングケースブック〜事例で学ぶ支援の方法』
SNSならではのポイントも、カウンセリングの視点も勉強になる。
自分のニーズに気づくきっかけにも。
電話や対面よりも、能動的に積極的に関心をしめして質問していく
(たしかに電話とかだとどんどん話がでてきそうでも、SNSだとぽつり、ぽつりのケースもちょこちょこあるかも)
対面や電話より相談者の幅が広い、たしかに。恋愛から重いDVまであるもんなぁ。
相談のハードルが低い。
なので初めての相談体験の人も多い。それをよきものに…🥰
◆認知行動療法でないアプローチ
◎5つの領域でアセスメント…
環境、認知、感情、身体反応、行動
・環境「家族はどんな反応?」…お母さんに相談できる?と聞くと抵抗生まれやすい、なるほどー!うまい。
・行動「自傷行為があると話してくれたけど、他にもしてることある?」…程度の確認
◎2つのスキルを伝える
認知的技法
行動的技法
自動思考に気づく…「その時、どんな考えが頭によぎって/浮かんでいた?」
考え方を広げる…
「あなたの大切な友達が同じように考えてたら、なんと言ってあげる?ほかには?」
「その思いを自分に言ってあげるとどんな感じかな?」
「この人の考え方は好きだな、という人はいるかな?その人ならなんて言うかな?」
「そう思う傾向について、自分ではどう感じてるのかな?」(自動思考への問題意識があるのか確認)
「考え方のクセは筆跡みたいなもので少しずつ変えられるけど、どう思う?」(自動思考ゆるめることをゴールとして共有できるか確認👀👀確認大事。本人の決定感…)
「本当はなんて言いたい?実際に言うかは今は置いといて、率直なあなたの気持ちはどうかな」
◆短期療法的
積極的に聞く⇔相談者の抵抗起きやすい面も
和らげる工夫
◎コーピング「それだけ苦しい状況が続いてきた中でどうやって耐えしのいできた?」
◎抵抗、体験を本人の資源と捉えて利用(提案を受け入れない相談者など)
「ご自身の意見を大切にする判断力をお持ちなのかも」
◎感情を細かく聞くより、"状況"やコーピングにフォーカス
「どんなきっかけ?」
「それ程辛い状況だったんですね…、」
「傷の手当はしてますか?」(確認👀)
◎「辛いよね」、と、「辛いね」、でどう反応が違うかみてみる…相談者の抵抗感は変わるか?
「誰かにわかってほしいよね」…わかってほしいニーズあるのか確認
◎「なにか理由があるのかな?」
価値観を引き出す
◎「〜っていうところ/おきもち、もう少し教えてもらえますか」
これ、最初だけでなく途中でも使えるな。
◎「問題は別のところにあるかも?」
…相談者のロジックにはまらず、セラピストの機動力を回復
(これ言われると反抗しちゃうときもあるけど😭)
◎相談できる人いない
→一人で抱えて頑張ってきたんだね
頑張って耐えてきたんだね
◎内在しているドミナントストーリーをオルタナティブなものへかえていく。ナラティヴな感じだな〜
小さな進捗でも相談者のレジリエンスに光を当てる
うまく行った、マシだった状況を拡張する…中学の時はSCに相談できていた、など
◎「それを聞いてわたしはショック、ドキッとした」…相談員の自己開示
◎沈黙のとき
今、お話の内容を考えてくれてるのかな?お話ししやすいところからで大丈夫ですよ。
迷ってるなら、こちらからいくつか質問しようと思うのだけど、どうでしょう?
◎〜と感じているのですね
感情と行動の分離を意識するよう試みる
◎みんなって、全員?
◎…!
(おうむ返し)…?
あからさまな怒りや同情的なことはでなく、非言語的に。
◎お友達も見てないところで?(友人がリソースになりうるか探索)
◎質問は一つずつ!!
◎どんな感じかな。いろいろ言葉を上げるから、どれに近いか、考えてみてね。…気になる、すっきりしない、しんどい、きつい、…例示大切だー!
ほかにあてはまる言葉ある?
◎そっかそっか◎うんうん、それで?
続きをスムースに促す感じがいいな。
◎相談者の変化、成長の側面を強調
〜心配かけないようにしようと思って、相談にきてくれたんですね
◎学校に行きたいと思うには、(環境が)どうなっていけばいいかな?
★沁みる問いだ!!
◎ここまでお話を聞いていて、相談員が思ったことをお伝えします。
今の状態について、お話してもいいかな。
→枕詞を置くことで、印象強く
見立て、Risk、学校のおとなや近くの人に助けてもらう必要があると思います。
あなたは全然悪くない。死にたくなるのも自然。あなたのせいじゃない。
(そう思えてからやっとSTEP4ができるのかなぁ)
→周りの大人のリストアップと、良い支援者になりそうかの見立て
学年主任、保健室、SC 、司書、用務員、介助員
おしゃべりしやすい先生いるかな?
あなたの辛さ気づいてる人いるかな?
好きな先生に、SC さんや保健室の先生に伝えてほしい、と話してほしいと思います。親身になって聞いてくれますよ。相性もあるけど。
(先生からほかにつないでもらえるようなアプローチ)
相談できないと感じるのはどんな理由があるのかな?
◎相談者さんの内的な世界観に関心を持つ
◎たくさん話してくれたから後で疲れるかも、ゆっくり休んでね。
◎死にたい
・ほんとうはどうしたい?(背景、望み)
したいことができるなら、どう感じる?😊その自分を想像するとどう?☺️
・何があったのか教えてもらえますか?(起こっていることを知りたい)
・次回、続きのお話ししませんか
・心配です。もしひどいことが起きたら、周りの大人に助けてもらってほしいです。24時間相談できる電話は知ってるかな…189にかけると、近くの相談所につながるからね。
◎虐待ケース…声かけしすぎると家族に気づかれるリスク。
◎ロロ・メイ
面接はカウンセラーからではなく、クライアントから求めてなされる形に整えられる必要がある…人格の変容は本人にその準備ができているばあいにのみ生じる
声かけすると、声かけしてもらえるのが当たり前、してもらえないことに傷ついてしまう…確かになぁ。。
本人の力を信じること
◎「普通」ってご自身にとってどんなこと?
◎〜と感じましたが、いかがでしょうか?(ズレてるかもしれないから丁寧に確認)
◎相手のつらさに一緒に留まることも大切。そのことが支えになって、逆に(?)相談者の視点が自然に変わることも。
不安や防衛も尊重する。
誰にも言ってないし、まだ心に留めて置きたいんだね。
よりやりやすい他のことからやってみる、話してみるのはどうかな?
あるある!しんどいのに楽しい話にむけようとされると、かえって抵抗が出てしまったりする。
◎提案するとき、期待値あげすぎない。うまくいかない可能性もあるけど、また一緒に考えよう。
" 提案してもいいですか?"
◎不満や不完全さがある中で、安全な関係を築く練習
◎SNSが入口というのは支援者側の論理。相談者は当面SNSで相談したいのだ〜
選択肢ふやしつつ、ここもその選択の中に残しておく。
◎怪我なくて良かった、は深刻さ受け止められてないと思われる可能性も…安全なとこにいる?お話聞いても大丈夫?
◎相談者への肯定、承認が本人の許容範囲を超えると、分かってくれてない!感がでることも。
あるある…
◎一緒に考えたい。あなたに生きてほしい。
しんどいときに考えるのつかれるよね、ごめんね
◎ここまでやってこれたのは、どんな力や思いがあったんだろう。
◎心を落ち着かせるためにいるのかな?
(落ち着くという文字を読ませる効果も)
◎教育委員会、児童相談所などのつなぎ
予めルール決めておくこと必要
◎たすけて、と来ても、まずは冷静に、こんにちは、から。
◎背景・過去も聞くけど、今に焦点を当てる…今取ってる手立て、受診状況、心身反応、感情、その背景によぎってる考え(認知)
◎感情のオウム返しと現在の状況を知る質問のセット。つらいですね…不安障害、どんな症状があるか、おしえてもらってもいいですか?どんなとき?どんな考えがよぎってますか?
・自傷を辞めるために、これまでご自身がやってみようと思ったこと、やってみたことは何がありますか?どうしたらいいか、一緒に考えていきましょう(^^)
・今、やってみることをイメージして、なにか気になることはありますか?(行動に移す助け)
◎ループから抜け出したい、というのがひとつの目標になりそうでしょうか?(目標の共有)
◎聞いていて思ったのですが、〜という考え方のパターンが多い感じですか?
(うーんいいと思うけど分かってるけど治らんのや!と凹むケースもありそうー!!)
◎はい、と言いやすい聞き方
・経済的な不安もおありかな…(引き出していいのか分かんないけど、否認するよりいいのかぁ)
・支援を使うのも手かと思いますが、ご関心はありますか?(支援を使うのはどう?というストレートだと、答えにくい)
・相談窓口行くのも勇気いると思うけど、どうでしょう。
◎避難できてるね、休もうとできてるね。孤立を選ぶことは傷ついた心を守るために必要な対処法だった、というリフレーミング
◎守秘義務
あなたの許可なしに誰かに伝えることはありません。安心してね。でも、命に関わるような場合は、あなたを守ることが優先になります。学校に知られるの、心配なのかな。
【ありがちな失敗】
カウンセリング、正解はないけど、失敗は共通してるものもある。失敗例を学んでおくべし。
(最近行ったセクハラ相談の研修も、NG例の提示があった)
A)引き受けない相談員
気持ちの受け止めの前に提案しすぎているかな?
(焦ってやるときがないとは言い切れない…)
本人が試行錯誤してることへのねぎらいがない
話してみてどう?と聞いてしまっているのは相談員のエゴだな〜
離脱は見切りの可能性もある
B)自分の話をする相談員
相談者が気をつかってしまってる〜
相談者からの問いがあったら、その問いに至る背景を考える/確認することが大切
自己開示は意図をもって…
相談者の趣味や好きなこと→詳しくないので教えてほしい(^^)
相談者が好きなことを語るかは相談者を知ることにもつながる
C)導きすぎる相談員
提案が多すぎる…
言葉数が多いのは私ちょいちょいやりがちかも><
ポジティブに引き上げようとしすぎかぁ〜
最近話した相手がこのタイプに近くてしんどかった気もする
D)相手に委ねる相談員
これは私うまく流れないときこの沼かも…最近違和感あった話し相手もこれもあるかも…
相談者の言葉を拾うんだけど新しい視点の提供がない感じ。問いかけばかりで受容がない…(T_T)
共感や傾聴はそんなに簡単ではない。。
序盤はこれでいいけど、扉開かせといて放置みたいな…閉じて安全に終えるまでやること。
失敗したかも、ズレたかも、という時に、相談者の微妙な変化に気づき、訂正したり切り口を変えたり軌道修正できることが大切…ほんまやな…
ネガティブを共に抱えること。
ネガティブしばらくあっても、変化や成長に繋がるし(^^)本人の回復力を信頼すること。
相談員は自らの心を生き生きと表現しながら🥰、カウンセリングの目的に照らして適切かつ効果的な応答を選ぶ。
相談もクリエイティブだな〜😇
よき本との出会いでした。