Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

おちゃと日々のくらし

茶道の体験にいってみた。


少ない物で豊かに時間をすごす感じがすてきだなと思った。
フラワーアレンジメントより、
生け花のほうが少ない花数で生けるような。

基本的なことを何も知らないおかげで、
ひとつひとつ新鮮だった。


お茶室に入る前に、靴下や足袋を新しいものにかえる。
机がなくて、すべて畳の上で完結するので、外からの埃などをふせぐため。
机がなくても、ともに味わうことができるんだな、というのが、そっかー!と思った。

畳のへりから16目手前に、
ひざをそろえる。
平均的にみて、お茶碗をおいてお辞儀の手を添えるのにちょうどいいあんばいの距離。
個人差もあれど、ひざが揃うと全体としての美しさがある。

お菓子を先にすべていただいてから、
お茶をいただく。
お茶がカフェイン強いから、というのと、
お茶を引き立てるためのお菓子だから、
ということらしい。

お菓子をとるときに、
おとなりの方に
"お先に"
[どうぞ]
と言うのも、なんだかすてき。
日本人は会話が少ないという意見をきくこともあるけど、
折々のちいさなやりとりは、
大事にしてる面もあるかもしれない。

"紅落"という、もみじを象った、
紅と橙のグラデーションが鮮やかなお菓子だった。

お椀を回すのは、メインの柄に口をつけない、
という謙虚さからきているらしい。
裏千家では、手前から右に回すのを2回。
いただいた後、指で飲み口を清めて、懐紙で指についた汚れを除いたあとは、逆回し。

お茶をいただいて、最後は泡をズッと音を立てて吸うとのこと。
最後までおいしくいただきました、の意味らしい。


懐紙に男性用と女性用があることにびっくり。
着物をきるとき、帯の位置が男性は腰なので、懐が広くなるため、懐紙も大きいらしい。
ユニセックス懐紙もできたらいいなぁ。
女性用の懐紙は、透かしや模様がいろいろあって、
冬ならサンタさんの懐紙もあるらしい。

覚えることが多いともいえるけど、
回数を重ねて身体感覚で身につけていく、とおっしゃっていた。

動きに気持ちをこめるのは、
禅寺での暮らしとも通じるものを感じた。
正座でお腹をひきこむとよいのも、
ヨガと似てるかも。

よい時間でした。

写真は帰りに寄った新宿御苑
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