Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

あしたからつかえる!ソーシャルワークの理論アプローチ

ソーシャルワーカーさんの勉強会にいってきました。
テーマは
明日からつかえる!ソーシャルワークの理論アプローチ
 
ソーシャルワークとはなにか?ってことについて、
感じたことがみっつあった
 
一つは、個人だけじゃなくて、その周りの人間や環境を包括的に捉えること
(だから、ソーシャル)
(だから、社会資源や制度の知識が武器として大切)
 
 
もうひとつは、
"生活の"上での困りごとに着目すること
癌を治すことだけじゃなくて、
緩和ケア、医療費の心配、家族に対する悪いなぁとおもうきもち
など、生きていくこと全体を捉えること
 
 
最後は、
受容だけじゃなく、変化をつくっていくこと
そのために、様々な面接技法、理論(100以上あるらしい)を道具としてもっておくことが必要
お医者さんがいろんな手術道具や薬をつかうみたいに
 
今回は家族療法(システム療法)を中心にまなんだ。
(家族療法の別名が、システム療法ってのも興味深い!家族ってシステムよなー)
 
家族療法でよく使うリフレーミング(捉え直し)の練習があった。
 
その前に、リフレーミングが心地よくクライアントに受け入れられるためには信頼関係築く必要があり、技法として、Yesセットの練習も。
 
⚫︎Yesセット
クライアントがYesと答える質問だけする。
はい、と答えられる質問をされると、
自分が理解されてるって気持ちになる。
逆に、いいえ、と答えると、答える人は、わかってもらえてないと思うし、言われた人もいい気持ちになりにくい
 
Yesになる質問をつくるには、
事前の情報収集とクライアントの観察が大事
ご家族は⚫︎さんがいらっしゃるんですね、
〜の件を申し込みされてるのですね
とか
 
 
これはよく聞くけど
ネガティブな発言をポジティブに変換するような。
 
*すごく落ち込むんです
→ご自分の気持ちによく向き合われているのですね
*何がしたいかわからないんです
→それだけ自分の人生を真剣に生きようとされているのですね
*仕事の負荷が重いんです
→学ぶ機会や時間短縮の工夫をためす材料に恵まれましたね
 
とか。
 
なんか、無理にポジティブに考えようとするとしんどい時もあるけど、
技法として捉えるとかえって気楽かも。
 
 
ソーシャルワーク素敵っておもうひとときでした。
日常でも使えるよね〜
 
 
さいごに、、参考定義
 
ソーシャルワークの国際定義(旧)
ソーシャルワーク専門職は、人間の福利(ウェルビーイング)の増進を目指して、社会の変革を進め、人間関係における問題解決を図り、人びとのエンパワーメントと解放を促していく。 ソーシャルワークは、人間の行動と社会システムに関する理論を利用して、人びとがその環境と相互に影響し合う接点に介入する。人権と社会正義の原理はソーシャルワークの拠り所とする基盤である。」
 
 
 
ソーシャルワークの国際定義(新)
 
ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々の エンパワメントと解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。社会正義、人権、集団的責任、および多様性尊重の諸原理は、ソーシャルワークの中核をなす。 ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学および地域・民族固有の知を基盤として、ソーシャルワークは、生活課題に取り組みウェルビーイングを高めるよう、人々やさまざまな構造に働きかける。この定義は、各国および世界の各地域で展開してもよい。 」