Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

コスタリカの奇跡〜わたしたちは幸せです。生んだ子が決して兵士にならないことを知っているから

コスタリカの奇跡~積極的平和国家のつくり方~
を見た。

コスタリカのお母さんの言葉。
"わたしたちは幸せです。生んだ子が決して兵士にならないことを知っているから。"

軍を持たず、そのぶん、教育、医療、福祉に投資する国。
1948年に軍隊を廃止。大統領フィゲーレス。
(1947日本国憲法の一年後)

1953年、アメリカのアイゼンハワー大統領
軍産複合体を批判する演説
「鉄の十字架」別名「平和に機会を」:
「世界は別の道を選ぶことはできないのだろうか?」
……コスタリカにそれを見いだすことができる。

軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー。

 

なるほどと思ったポイントは、
1)軍を持つことはなぜ無意味なのか?
なぜなら…
自衛軍持っても自衛できひんやん、アメリカでかすぎるんだから。軍事費導入したって、相対的にどうやっても足りん。
軍にお金使うなんて、まじで意味なし!
と言い切る。
たしかにそうよね。
日本だってそうやん。

 

2)国際司法への信頼
困ったら国際司法に頼る!!
その発想、日本にあるだろうか?
日常でも生かせるかも。
1対1でコンフリクトが起きたら、第三者を交える。

 

3)国民がしっかりしてる。国が戦争しそうになったらちゃんと、反対している。それで変えられるという信念があるし、変わってきてるし。大統領を提訴する国民!!


中南米は戦後、アメリカと旧ソ連の冷戦の舞台。
アメリカから何度も戦争協力の圧力
→外交努力と国際法で平和をつくる。

1980年代、ニカラグアで内戦勃発。
反革命軍を支援するレーガン大統領から、参戦を迫られた。
コスタリカ永世中立を宣言!
当時モンヘ大統領。
ヨーロッパを歴訪し支援を要請、各国から支持を得てアメリカを黙らせた。


●続いて大統領になったアリアスは対話で中米の和平成立に貢献し、1987年にノーベル平和賞を受賞。

 

2003年イラク戦争勃発。
コスタリカ政府はいったん、アメリカ中心の有志連合参加を決める。
→国民反発!!!💥💥💥。
法学生だったロベルト・サモラが大統領を提訴🧤。
最高裁判所が戦争支援は違憲判断。有志連合からの離脱を命じた!!
サモラ氏(今は弁護士)「正義は戦争より強いと信じます。そして法的手段は武器よりも強いのです」

●侵略されたことも。2010年にニカラグア軍がコスタリカ領の島を占拠。慌てた政府…自衛軍の必要性を訴える→国民は反対💥💥💥
大統領はハーグ国際司法裁判所に訴え、武力なしで紛争解決🤗

 

●映画の中でコスタリカの識者が指摘
「米国は世界中に武器を売りつけている。だから、どうしても戦争が必要なのです。政治的な問題を外交で解決されては困るのです」
まじでやめていただきたい、、
けれど、間接的にでも、それにのっかってしまっている生活を送ってしまっている、ともおもう…
近代経済システムに絡め取られないようにしていきたい。。
そして、日本の政治も。
特定秘密保護法、安保法、カジノ法入管法改正…強行採決はんぱない(T_T)

 

コスタリカの課題
自由貿易協定組んでから、経済の厳しさを感じてる様子だった。
外務省ホームページより:
2009年に中米・ドミニカ共和国・米国自由貿易協定(DR-CAFTA)が発効)
失業率9.3%(2017年 中銀)
経済成長率3.2%(2017年 中銀)
地元にお金落ちない、外資の5つ星ホテルなんかきちゃったら。
Cafta allowed multinational companies to enter Costa Rica...
ビーチリゾート、私が好かないの、こういうところも無意識に根っこにあるのかも。
ローカルの暮らしに触れたいしそこを豊かにしたいもの。

日本もコスタリカから学んでいけますように。