Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

あったかい。「ウチの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本

 
「ウチの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本

広瀬 宏之 (著)

なるほど!と思ったポイントたちのメモ

 

生き抜くためのヒントたちは、発達障害かどうかを超えて、 普遍的な、人生を生きる知恵だと思った。

 

発達障害は6つの特性のミックスジュース(何が遅れているか/ 人口のうちの割合や特徴)

1知的発達症、精神遅滞、知的障害(知的能力/1-3%)

2運動発達遅滞(運動能力2-3%、知的より多いんだ。 他を伴っていて目立たないのかも)3自閉スペクトラム症ASD /感覚過敏など)、広汎性発達障害(コミュニケーション能力) 4注意欠如・多動症(注意力、集中力/3-10%幅広い。。)

5限局性学習症、学習障害(LD/0.5-2%)( 限られた部分の学習能力)

6発達性強調運動障害(複数の運動の協調性/5%)

ち、うん、こみゅ、ちゅう、かぎ、うんちょう

■ボーダーやグレーゾーン

…と言っても支援は必要。医療スタッフは「どういう意味で」 グレーゾーンと言っているのか??支援が要るかどうかの目安は、 「本人の困り感」。

■環境が整えばうまくがんばれる。

■受容はたいへん。受容というよりは「特性理解」へ

 

■お薬のアシストによって集中した、落ち着いたという経験、 感覚をもつと、体感できるので、だんだんできるようになる。→A DHDへの対応として(P37)

ぴかっ!と豆電球が光るような、わかった!という瞬間が大事

■ほかの近しい領域のこと

ダウン症発達障害は別物だが知的発達章や運動発達の遅れとの併 発が多い。まずダウン症の専門医にみてもらうこと。

てんかんは治療できる。 発達障害とは原因は別だが併発することもある。

 

■【5~6歳が見えるころ】衝動が抑えられないADHDなのか、 興味の尽きない定型発達の子なのかは5~ 6歳あたりでようやく診断がつく。

■どういう背景でそういう対処行動をしてるのか?

・癇癪は容量オーバー。→1直接原因を取り除く。 2場所を変える。3別のことで気をそらす。 クッキーを食べようか、好きなアニメを見ようか。 4とにかく待つ。かまうのではなく。

・自分をたたくと意識が落ち着くからたたく。→ 周りの人がびっくりしない代替の対処行動を練習していく

 

 

■考え方のポイントや文化

・成功は上達の母。失敗は成功の素にならない。。><

・あるがままに家族も悩めばいい

・聞くこと、意思をくみ取る事が子どもの言葉を増やす

・甘えって日本独特というけど、ほんとに他の国だとないのかな。 Indulgeは?「甘えの構造」読みたい、いまさらながら。 空気で甘えるのはないかも

・売ることができる特性を見出す。→将来の自立に向けて

 

■周りの人も発達かも?

・父親を無理やり専門機関に繋げなくてよい。 本人の困り感がベース。

・父本人がどうサバイブしてきたのかが生きるヒントになる。

・私(母)も発達かも?→ その生き抜いてきた知恵は子育てや周りの人に活かせる

 

■普通級か支援級か特別支援学校か

→特性次第

特別支援教育は2007~できた

特別支援学校に行く人 

1知的・発達障害がクリアにある。

→コミュニケーションや日常生活動作ADLで丁寧なサポートが必 要

2障害に伴う医療的なケアが必要な人 看護師常駐

・量より質が大切、療育。

・情報開示大事 どんな特性があるのか。担任、他の先生、他の機関、周りの大人

 

■相談先

1保健福祉センター 1歳半健診、3歳健診などで相談する

2かかりつけの小児科医

3療育センター、児相などの専門機関

困ったとき、心の揺れているままで相談にきていい!

*専門機関でやっていること

a.発達特性の分析 生活の困りポイントを聞きながら

b.対応の相談 ほめ方叱り方伸ばし方

c.関係機関との連携 学校など

d.訓練 日々の生活でも

 

■代表的な三つの療育方法

1ABA 応用行動分析子どもの行動を分析して(分けて!!) いい方向に変える

2ペアレントレーニング ABAを基にマニュアル化。増やしたい行動、 できれば減らしたい行動、なくしたい行動に分類し関わり方を学ぶ

3TEACCH 自閉症スペクトラム症の特性に合わせた地域プログラム

 

発達障害とどう生きるか、というテーマは、 発達障害かどうかを超えて、 ユニバーサルな生きるための知恵だと思った。