Just Living Diversity

マニラでのソーシャルワークとの出会い記録から、日本のソーシャルワーク×多文化/法的支援、インドで暮らし、働き、旅するカラフルさ、インド&野草ごはん、身体を解すこと、レジリエンス/回復についての試行錯誤を記録したく。 私もあなたも、ゆるく受けいれて生きていけるといいなと祈りながら。

可視的?セクシュアルマイノリティー in the Philippines

7月23日にフィリピン大のサークルに行ってきました。!

すごい脱線しながらつらつら書いたけどよろしければお付き合いください

セクシュアルマイノリティというのはざっくりいうと
異性愛二元論だけの世界を超えて生きてる人 かな と私はおもう
世の中には男と女しかいないわけではなく
男女の間にしか恋愛が生まれないわけじゃない
ということ かな ニュアンスがむずかしいよね

LGBTIという言葉をきいたことがある方もいるかもです。
Lはレズビアン(「レズ」というのは差別用語だからつかっちゃだめらしいです)
Gはゲイ
Bはバイセクシュアル (あ、バイって2って意味だから二元論ちっくで私はちょと違和感あるのだけど。。パンセクシュアルっていう表現が私は好きです。パン=汎ね。全部って意味。男も女もその2つだけの分類を超えて生きる人もみんな恋愛対象っていうかんじ。もちろんバイセクシュアルとして、男と女が恋愛対象って言う人もいるんだけど、パンセクシュアルっていう概念が一般的じゃないからとりあえずバイセクシュアルって名乗ることもあるらしい。けどバイセクシュアルとかパンセクシュアルって二元論を超越するパワー持ってるよね…!という卒論を友だちがやっている。わー勝手に紹介した!ごめん!でもたぶん読んでないよねこれ。w)
Tはトランスジェンダー(みための性別とこころの性別がちがう)
Iはインターセックス(身体的に女性も男性もどちらの要素も持っている人・・だとおもう)
詳しいことはこちらを:佐倉智美さんっていう人科の院生さんのサイト。

そもそも私がなんでセクシュアルマイノリティに興味をもったのかというと
高校生の時に知り合った友だち(男の子)がバイセクシュアルだったのです
(ちなみにセクシュアルマイノリティって少なくとも30人に1人くらいはいるといわれてるので、あなたの知り合い・友だちにも絶対いるとおもいます)
でも最初全然しらんくて。
ある時ふとその子に、ゲイって気持ち悪いよね、っていわれて
えーそうかなーありだとおもうけど
って答えたら、
いやー絶対気持ち悪いと思うーたとえかっこいいひとでも、たとえばタッキーと翼が付き合ってたら変やと思わん!?
といわれ、
当時の自分はジェンダーについてそんなに深く考えてなかったので、
そこまで強く言われるならまぁ同調してもいいかなぁとゆるくながされて
んーそーかなーそーかもねー
みたいな返事をしたのでした
その時はそれで終わったんやけど
その人とあんまり会わなくなってから、ふと彼のブログを見たら、
バイセクシュアルってことをカムアウトしてたのよねー
そんで私はあのときなんてことを言ってしまったんだ と思って
多分、彼的には、社会はまだまだセクシュアルマイノリティをみとめてないしわかってもらえないって思ってて、それを身近なとこで証明してしまった感じだったのだと思う
なんか結構身近なシーンで お前ホモやろー とか 全然深い意味こめてないとおもうけど無意識にけっこうショッキングな発言ってきこえるなーと思うことがあって
でもともかく自分自身はセクシャルマイノリティって異性愛しか知らない人よりすごく広い世界を生きてると思って尊敬するし、そういう発言を安易に受け入れたり同調しちゃったりすることは嫌なので比較的センシティブになりました
そんで大学入ってからジェンダー論の講義とってみたり、(ジェンダー論を開講するときにはセクシュアルマイノリティに関する講義を入れるのが必須って決まってるらしい。ていうか、教職とるひとジェンダー論必修にするべきだとおもう。先生が知ってるか知らないかでだいぶ変わると思うー。今はネットがあるから若い子もそれなりに情報収集できるから救いだけど)そこからきっかけがあってセクマイのコミュニティに顔出させてもらったりして、勉強不足だけど心ひかれる分野のひとつとなりました。

というわけで今回の訪問に至る。
(ああもうすでに前置きのほうが長くなるんじゃないか疑惑!)

夕方17時〜18時くらいにおじゃましました。
ミーティングはゆるりとした感じで、途中で用事あるからーって帰る子もいた。
基本的に、プロジェクトとかの話し合いをしたあと、みんなでセクマイであることにまつわる経験をシェアしたり話しあったりするみたい。

当初私がもってたイメージでは、みんなアウト(周囲の人にカミングアウトしている)なのかなって思ってたんだけど、そうでもないみたい。

なんでアウトが多いと推測してたかというと
バクラを街でいっぱいみかけるからです。
バクラっていうのはフィリピン語で、もともとは「混乱している」って意味らしい。
で、派生して自分のセクシュアリティがわからない人のことを指すらしい。

けどセクマイじゃ無い人々はどーやらバクラのことをゲイもしくはトランスジェンダーもしくはその両方を定義してつかっているようだ。
例えば「あの人ははバクラだから男の子が好きなんだよ〜」って言われたり
化粧してる男の人をさして「あれはバクラだよ〜」って言われたりした

日本でいうオカマと同じようなつかわれ方をしてるのかなっていう説もある。なるほど〜

そうそう。そんで結構街中でバクラをみかけるのね。化粧してる男の人も週に2,3人以上はみかけるー
ということでフィリピンは日本に比べてセクマイがオープンなのかな?と思ってたのです。

まーもちろん人によっていろいろやけど。
家族は自分がセクシャルマイノリティなの知ってるけど、興味なさそうにしてる。家族は保守的だって言ってる子もいたり。
全然誰にもいってなくてこのサークルの子しかしらないっていう子もいたり。
韓国人の留学生がいたんだけど、韓国にもこういうグループがあるんやってー

ここのグループは基本的にセクマイオンリー加入可能らしい。
日本にあるグループは当事者のみOKだったり、制限がなかったり、いろいろです。
けど始まる時は当事者のみのことが多くて、だんだんオープンになる必要性を感じて開いていくのかも、という説もあるー
個人的には、両方つくっておいたらいいんのかな、と思うけど
オープンな場もつくっておいたほうが、そこに入った異性愛者から何というか、理解、みたいなものが広がっていくんじゃないかなっておもう
ちなみにこのサークルが当事者のみにしてるのは、そのほうが経験とか感情をシェアしやすいからなんやって。たしかにそれはそーよね。

就職のこととかもちょっと話したんだけど
韓国やとトランスジェンダーはほとんどバーみたいなとこで働くらしい。その子曰くやけど。フィリピンだとトランスジェンダーがたくさんいる職業がある〜美容院とかいるとよくいます。

それからパンセクシュアルっていう概念についても話してみたのだけど、10人ちょいメンバーいて一人しか知ってる人いなかったーまだまだ若い概念みたいです。

あと、興味深かったのが、サークルの中でのペンネーム的なものをみんながもってたこと。
本名では差別を受けているから、よわい。違う名前、違う自分、強い自分をここでは持って、みんなでがんばるんだって。

みんなすごくやさしくて親切な人でしたー:)
みんなカムアウトしてるのかと思いきや案外そうじゃなかったのは意外でしたが、
まだまだそんなに簡単じゃないようです。:(
確かに若いバクラはよくみるけど年配の人はみないわ。ジェネレーションギャップがあるのかもしれない。
あ、フィリピンはカトリックでカトリックは同性愛NGですが、教会にはいったりするのはできるらしいです。んーなんか不思議。かといって拒絶するのもへんなかんじがするしなぁ。。謎。
バクラが街であんなにたくさんいる理由はいまだよくわからないかも。
けどなんというか、マイノリティが比較的可視化されてるのはすてきだなと思います。
一方でまたクローズでもあるのだけど
いま思ったけど、トランスジェンダーは比較的オープンだけど同性愛がクローズなのかも。そもそもトランスジェンダーのほうが隠しにくいもんね(隠すっていう表現が適切かはちょっと微妙やけど)まだまだ謎はたくさんです。けどやっぱ日本よりはオープンかなって感じがしてすきだわ。
まったくまとまらんけどこのへんでw
9月にイベントをやるらしいのでまたあそびにいこうとおもいます。
おわり。